どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
北國新聞社
【TSF!!2022】石川開催
金沢市や内灘町、津幡町にまたがる河北潟には、底に根を張り、茎や葉の一部が水上に伸びるヨシが群生しているところが多く、そうしたヨシ原は水鳥や魚、水生昆虫などの大切な生息場所になっています。
そこで、今年のTOYOTASOCIAL FES!!では、貴重な水辺環境を守るためのゴミ拾いに取り組みつつ、同時に野鳥観察も行う、ちょっと欲張りな活動を実施しました。
開催は8月27日の夕方。金沢市東蚊爪町の「こなん水辺公園」に家族連れや若者など、約70人が集まりました。同公園は河北潟の南西端にあり、周辺には稲田が広がるほか、ヨシ原も密集しています。活動のスタートにあたって、今回、協力をいただいたNPO法人河北潟湖沼研究所の高橋久理事長から、河北潟の歴史とその水辺環境に関する説明がありました。
「護岸整備などの影響で河北潟の水辺に生息する生き物は数を減らしていますが、ヨシ原など貴重な自然が残っているエリアはまだまだあります。そんなところにゴミが捨てられていると、自然を守っていこうとする気運を削いでしまうので、清掃活動は大変重要です」と、高橋理事長は訴えました。参加者は4つのグループに分かれ、こなん水辺公園から、河北潟に注ぐ二つの河川の河畔を歩きました。各グループに高橋理事長や野鳥の専門家らが付き、空を舞う鳥、田で羽を休める鳥を見つけると、望遠鏡を向けました。この日は、ムクドリやサギ類の姿が多く、日が暮れるとアブラコウモリが飛来する様子も見ることができました。
参加した金沢星稜大学2年の瀬元太朗さんは「湖沼の水辺環境の豊かさを初めて知ることができ、活動に加わって良かった」と語りました。また、金沢大学2年の加藤愛弓さんは「身近な河北潟の魅力を再発見しながら、周辺の美化にも多少なりとも貢献でき、満足しています」と笑顔で話してくれました。今回の活動は、次代を担う若者に環境保全の大切さを改めて感じてもらえる貴重な機会となったようです。日没後の閉会式では、ハイブリッド車「アクア」を電源とした照明で会場を照らし、防災給電の紹介も行われました。
◆主 催:北國新聞社
◆協 力:NPO法人河北潟湖沼研究所