どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
伊勢新聞社
松阪市にある伊勢湾最大級の松名瀬干潟は、河口・前浜・潟湖という3つの典型の干潟が揃う「日本の重要湿地500」にも登録される希少な干潟で、豊かな生態系が築かれています。
しかし、近年不法投棄や漂着ゴミなどにより、生き物の生態系が脅かされています。そこで「TOYOTA SOCIAL FES‼︎」では10月22日、松名瀬海岸・干潟を学び守るため、海岸清掃と環境学習を行いました。
すがすがしい秋空のもと約70人の参加者が集まりました。地元住民や企業、大学生や中高生、県職員のほか松阪市からは竹上真人市長も参加し、産学官民一体となり活動に取り組みました。一見すると、きれいな海岸も、海浜植物にまぎれ、家庭から出るプラスチックゴミがたくさん。参加者は全てのゴミを拾おうと精を出していました。環境学習は、三重中学校・高等学校の学生が講師となり、準絶滅危惧種のウミニナやフトヘナタリ、アカテガニといった干潟の生き物について説明してくれました。
初めて参加するという女子学生は「プラスチックゴミが多く、人の活動の影響を感じた」と感想を話してくれました。また地元企業に勤める男性は「環境保護活動の参加は、社会的責任を果たすだけでなく、地域の価値創造に貢献することだと思います」とし、今後も参加すると話してくれました。主催の朴恵淑三重大学特命副学長は「すばらしい環境を次世代に残すため産学官民の連携した活動は不可欠。人間と生き物の調和のとれた地域創生のモデル地域をここからつくりあげていきましょう」と呼びかけました。
松名瀬干潟の活動は3年ぶりの開催となりましたが、今回も多くの団体が参加するなど連携の取れた環境イベントとなりました。同中高には環境学習の出前授業の問い合わせや依頼があるなど、地域の環境意識の高まりがうかがえます。海岸清掃で回収したゴミの量は、45ℓ入りゴミ袋約70個。過去にも参加したことがあるという女性は「町に落ちているゴミを見つけたら拾うように心がけています。それが地元の環境を守ることにつながると知れたので」と話してくれました。活動を通じ、環境意識の輪が広がっているようです。
◆主 催:三重大学北勢サテライト「SDGs研究会」、三重中学校・高等学校
◆後 援:三重県、松阪市
◆共 催:伊勢新聞社