どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
大分合同新聞社
豊かな海辺の環境がある大分県。杵築市や国東市などのいくつかの砂浜は、絶滅危惧種であるアカウミガメの産卵地となっています。別府湾に面した大分市馬場の磯崎海岸もその1つ。2011年と12年に産卵がありましたが、それ以降は確認されていません。
3年ぶりに開催された大分のTOYOTA SOCIAL FES!!は、磯崎海岸をアカウミガメにとって産卵しやすい環境にしようと取り組みました。
ウミガメが産卵する美しい砂浜を守ろうと、10月29日、地元の大学生や住民など約80人が磯崎海岸に集まりました。活動前のミニ講義では、NPO法人おおいた環境保全フォーラム理事長の内田桂さんがウミガメの生態について紹介し「アカウミガメは30年ほどかけて太平洋を横断し、生まれた場所に帰ってくる。1頭でも多くの親ガメを助けて、産卵できる環境を整えていくことが必要」と呼び掛けました。
県立芸術文化短期大学講師の藤原厚作さんは、学生と共に調べた大分県の海洋プラスチックゴミに関する調査結果を説明。「海のゴミは漂流と漂着を繰り返している。1個が100個の小さいゴミになる前に回収することが大事」と話しました。
砂浜での活動は4班に分かれて行いました。海岸に流れ着いたゴミを拾う活動の他、ふ化した子ガメが海へ戻れるよう人工の光を遮るクロマツ林を整備。プラスチック容器や漁具などが参加者の手でゴミ袋に入れられていきます。NBU日本文理大学の学生は「環境意識を高めるきっかけになれば」と、参加者と一緒にペットボトルキャップを使ったアートを制作。清掃活動が終わるまでにウミガメをモチーフにした鮮やかな作品が出来上がりました。
活動を終えて、参加者からさまざまな声が聞かれました。「講義を受けてからゴミを拾うと、思った以上の多様なゴミがあることに気がつき、意識が変わりました」「身近な海岸に大小さまざまなプラスチックゴミがあることが衝撃でした」「環境問題は目に見えにくいけれど、解決に向けて少しずつでも前に進めていければうれしいです」自分たちで進めた1歩が、未来の環境をつくる礎になります。たくさんの人が協力しながら、これからも自然環境を守る活動を続けていきましょう。
◆主催:大分合同新聞社
◆共催:NPO法人おおいた環境保全フォーラム、NBU日本文理大学
◆協力:馬場区自治会