どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
河北新報社
海水浴シーズンが終わった9月2日、夏の厳しい暑さが残る中、170名を超える参加者が菖蒲田海水浴場に集まりました。目的は、日頃からクリーン活動に取り組むSEVEN BEACH PROJECTのみなさんと一緒に海岸清掃を行うため。吉本興業所属のお笑い芸人「バクコメ」によるコントや、「BOOM SENDAI」のダンサーたちによるダンスアクティビティなどのお楽しみも交えながら、海洋環境について考えました。
海岸を汚してしまうゴミは主に2種類あります。一つは海水浴客らによる持ち込みゴミ。もう一つが、世界中の海に捨てられ、流されてきたプラスチックなどです。特に菖蒲田海岸には、カキの養殖で用いられる「まめ缶」と呼ばれるポリエチレン製のパイプや、社会問題化しているマイクロプラスチックなどが多く流れ着きます。
参加者たちは3つのグループに分かれてさっそく海岸へ。砂浜に埋もれたまめ缶やプラスチックゴミを中心に拾い集めました。仙台市泉区から来た男性は「普段は砂浜に意識を向けることがないから、プラゴミの多さに驚いた」といいます。ザルを使って砂をふるいにかけると、マイクロプラスチックの粒も見付けることができました。バクコメの半澤弘貴さんもその量に驚いた様子。「菖蒲田は県内でもきれいな砂浜だけど、正直きりがない。もっと多くの人に参加してほしい」と活動に期待を寄せています。また、自身も市内でゴミ拾い活動をしている秀作さんは「拾う人の気持ちが分かるとごみを捨てることもなくなる。一人ひとりの意識の変革が大切」と語ってくれました。
世界では毎年約800万トンものプラスチックごみが海に流出していると言われ、深刻な社会問題となっています。しかもゴミとして海岸に打ち上げられるのはごく一部。ほとんどはマイクロプラスチックとして世界中の海に散逸しています。
そんな中、2023年6月に海辺の持続的な発展をめざす国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得した菖蒲田海水浴場。今回のビーチクリーン活動は、世界基準を満たしている美しい海岸を未来につなげていくためにはどうしたら良いか、参加者一人ひとりが考えるきっかけとなったようでした。
◆主 催:河北新報社
◆協 力:SEVEN BEACH PROJECT、みやぎ海岸美化協議会、BOOM SENDAI