どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
神奈川新聞社
9月30日、鶴見川の河川敷で自然環境を再生・創出する活動TOYOTA SOCIAL FES!! in 神奈川「かながわ環境保全プロジェクト」が開催されました。昔はオギ、アシなどの在来種が茂っていた川辺が、外来種の増加により生態系が変化しました。そこで元の環境に戻すべく外来種の駆除作業や生き物とふれあうことで、環境再生の難しさやその意味を学びました。
今回会場になった河川敷一帯は、2012年からNPO法人鶴見川流域ネットワーキングが整備活動を実施し、昔の環境に戻りつつあります。参加者約80人は、まずは最大3メートルにまで成長する外来種セイタカアワダチソウの駆除作業を行いました。在来種に対し毒になる成分を根に持つため根元から引き抜きます。子どもたちは身長よりはるかに大きなセイタカアワダチソウを手にすると誇らしげに見せ合いました。続いてカニ釣り。グループに分かれて釣果を競う対決形式だったので、大人も真剣に取り組み、多い人はクロベンケイガニを10匹以上も釣りあげ、川辺は大賑わいでした。
参加者の多くは「また来たい」と意欲的で、大学4年生の刑部さん(藤沢市)は「ここの整備作業を10年以上も続けていると知り驚きましたが、その大変さや楽しさを体験できてよかった」と話す。小学6年生の平原さん(港北区)は「学校では生き物を守る方法ばかり学びますが、今日は環境についても考えることができたので、今回学んだことを学校のみんなにも伝えたい」と、新たな発見に満足そうでした。
会場の河川敷は長年にわたる整備活動により、人間はもちろん生き物にも懐かしいオアシスのような場所であり、カニをはじめ生き物が多く集まっています。数年後にはオギが一面に広がる予定ですが、そのためには引き続き整備作業が必要です。同法人代表理事の慶應大学岸由二名誉教授は「一度変化した生態系は自然に元に戻ることはなく、人間による長期間の見守りが不可欠」と語り、その大変さを参加者に伝えました。
再生した昔の川辺の風景を次世代へつなぐことで足元の自然を考えるきっかけになれば、さらに環境は改善されていくことでしょう。
◆主 催:神奈川新聞社
◆共 催:特定非営利活動法人 鶴見川流域ネットワーキング
◆後 援:横浜市教育委員会