どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
沖縄タイムス社/琉球新報社
沖縄の美しい自然を守るために開催されているTOYOTA SOCIAL FES!!が11月4日に開催され、県内で2回目の活動となる今回は「街なかマングローブで環境を学び、保全しよう!」をテーマに那覇市の漫湖水鳥湿地センター周辺でマングローブ林やそこに生息する動植物の観察、植栽活動を行いました。子どもから大人まで63名が参加し、身近にある自然について関心を持つことを目的に活動を行いました。
漫湖水鳥・湿地センターの周辺には、ラムサール条約に登録された湿地「漫湖」があります。漫湖は、河口にできた干潟で海から3km程度内陸にありますが、海と同じように潮の満ち引きがあります。東アジアとオーストラリアを行き来する水鳥の中継地であり、多くの水鳥がみられ、これまでに170種類以上の鳥類が観察されています。また、水鳥のエサとなるカニや貝など様々な底生生物が生息していることも特徴のひとつです。
参加者たちはグループに分かれ、おきなわ環境クラブのガイドの説明を聞きながら約1時間半のコースを回りました。はじめに湿地帯に生息するマングローブ林や生き物についてクイズに答えるなど楽しみながら説明を受けた後、フィールドワークでは、林の中で休息するサギや泥の中から顔を出すトントンミーを観察しました。また、上流から漂着するゴミが生物へ大きな影響を与えていることを学び環境保全を考えるきっかけになりました。遊歩道では冬にも緑が生い茂り、何年も枯れずに生き残る特性がある「ツワブキ」の植栽活動も行い、水辺の環境を整える手伝いをしました。
活動を通して漫湖には、多種多様な生物が住む豊かな自然が広がっていること、その自然を守るために水辺の環境を整える努力があることを学びました。しかしその傍らには、漂流したゴミが原因で釣り糸が脚に絡まりエサを取ることができなくなった水鳥や、誤ってゴミを飲み込み窒息する生き物がいることを知りました。自然環境を守るのも、壊すのも私たち人間です。日常の自然に目を向け、それをどう守っていくのか考えること、行動していくことが大切です。これからもみんなで沖縄の自然を守っていきましょう。
◆主 催:特定非営利活動法人 おきなわ環境クラブ
◆後 援:那覇市、豊見城市
◆協 力:琉球新報社
今年も身近な自然について学ぶTOYOTA SOCIAL FES!!を開催しました。第1回は7月8日、「サガリバナとホタル観察の夕べ」をテーマに那覇市の末吉公園で行い、子供から大人まで70人が参加しました。懐中電灯を持った参加者たちは、ライトアップされたサガリバナと薄暗い森の中で輝くホタルの生態について学びました。
末吉公園は都会にありながらも、19ヘクタールある敷地のほぼ全域が県の鳥獣保護区特別保護地区に指定されています。公園内には、亜熱帯植物が200種類以上広がっており、沖縄気象台が全国一早い桜の開花を告げるヒカンザクラの標本木もあります。
参加者たちは5グループに分かれて、おきなわ環境クラブのガイドに先導してもらいながら約2キロのコースを散策しました。
サガリバナは夏の風物詩で、日が暮れる頃に花を咲かせ、夜明けには散ってしまう幻想的な花です。同公園内では6月末から11月まで咲き、白やピンクだけでなく、赤い花を咲かせ、甘い香りを放ちます。
サガリバナを観察した場所から、約15分ほど離れたところにある薄暗い森に入るとホタルの光が参加者を迎えてくれました。懐中電灯の光をホタルが嫌うので、赤いフィルムを巻いて使用しました。薄い緑の光を帯びながらゆっくり飛ぶオキナワスジボタルや、足元で黄色く光るクロイワボタルなど3種類のホタルを観察しました。参加者からは「イルミネーションみたいでとてもきれい」と自然の光を楽しんでいました。
観察を通して、ホタルやサガリバナを守るためには、私たちがきれいな水を維持し、無駄な光(エネルギー)を出さないことが重要だと学びました。ホタルは、昔はよくきれいな川の近くで見ることができましたが、いまではホタルを観察できる場所が限られてきています。私たちがそこで暮らす生物への影響などを考える必要があり、沖縄には、そこでしか生きていけない固有種も数多く存在しております。次世代にもこの豊かな自然を引き継ぐためにも、みんなで守っていきましょう。
◆主催:特定非営利活動法人 おきなわ環境クラブ
◆後援:那覇市、那覇市教育委員会
◆協力:沖縄タイムス社