どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
デーリー東北新聞社/東奥日報社
青森駅にほど近い「あおもり駅前ビーチ」。2021年のオープン以来、市民や観光客の憩いの場として定着してきました。海の生き物がすみやすい砂浜を目指して9月14日、TOYOTA SOCIALFES‼が開かれ、県内の約80人が参加。ビーチの清掃活動や地引き網体験をしたほか、二酸化炭素(CO2)を吸収し生き物のすみかにもなる海草スゲアマモの種を植え付けました。
同ビーチでの開催は今年で3回目。青函メモリアルシップ八甲田丸で行った勉強会では、青森市の建設会社・志田内海の相馬りこさんが、青森港の歴史とビーチの成り立ちを紹介。あおもりみなとクラブの志田崇理事は、アマモ場はCO2を吸収する「ブルーカーボン」に役立つとともに、生物がすみやすい「海のゆりかご」だと説明し「夏の高水温に耐えられるスゲアマモを増やしたい」と話しました。
ビーチに移動した参加者たちは、砂とゴミを分ける器具やトングを使って、海藻や小枝などのゴミを丁寧に拾い集めました。地引き網体験では、力を合わせて網を引き上げると、アミメハギやヒラメ、クサフグなど10種類ほどの生き物がとれ、子どもたちが夢中で観察していました。スゲアマモの種まきでは、昨年と同様に紙粘土に種を包んで海に投げ入れたほか、今年は八戸工業大学が開発した「アマモ移植器」を使った植え付けにも挑戦。不織布ネットに入れた種を砂と一緒に移植器に入れて海に運び、海底にぐっと差し込みます。参加者は太ももまで海につかりながら楽しんで作業しました。
最後は、海と八甲田丸をバックに記念撮影。今年も駅前ビーチの環境をきれいに保つことに貢献しました。参加者からは「いつも遊びに来ている身近なビーチに恩返しができて良かった」「青森の海を大切にしたいと思った」という声が。青森公立大学のサークル「まちなかしかへらぁ~s」副代表の宮腰奏美さんは「こういう活動が地球の環境保全に少しでもつながればいい。今日植えたスゲアマモの種が、数年後にどんな姿になるか見てみたい」と話しました。「青森の海を守りたい」という一人一人の思いと行動が、地球温暖化を防ぐ一歩になっていきます。
◆主 催:東奥日報社
◆共 催:NPO法人あおもりみなとクラブ
◆協 力:NPO法人あおもり若者プロジェクト クリエイト
◆企画制作:東奥日報社 ビジネス局
太平洋側に位置し、一級河川・馬淵川が流れる八戸地域は、清らかな水や多様な植物を生かして発展してきました。この美しい自然環境を未来へつなぐことが、今を生きる私たちに求められています。「TOYOTA SOCIAL FES!!Presents~青森環境保全プロジェクト~」は9月13日、八戸市津波防災センターで開催されました。市内外から親子連れや学生ら約50人が参加し、環境を守っていくための取り組みについて考えました。
この日は雨天だったため、川沿いの緑地公園での清掃活動を見送り、藍染めのワークショップと藍に関する座学を実施しました。藍染めではフレッシュな藍の葉を使う技法「生葉染」に挑戦。参加者は八戸工業大教授の川守田礼子さんと学生の指導の下、葉を水の中ですりつぶして染液を作り、絞り加工を施した絹や木綿の布を浸しました。取り出してみると、布は緑色に染まっていました。さらに空気にさらすと、淡い青色に変化していきます。参加者は世界で一つの作品に満足げに見入っていました。
生葉染の後は、環境科学技術研究所の山上睦さんが「藍の水浄化」と題して講演。川の周辺の植物が水をためこんで洪水を防いだり、水を浄化したりすることや、藍を育てて沼の水を浄化した事例があることなどを紹介しました。参加者は染め物だけでなく、水の浄化にも役立つ藍の特性に感心していました。八戸工業大4年の木村淳浩さんは「藍染めは新鮮な葉さえあれば手軽にできることが分かった。そして、水がきれいになり、生態系が循環していくのは理想的だと感じた」と話していました。
生葉染ができるのは、この地域にきれいな水と澄んだ空気があるからです。この体験を通して、私たちの地域に当たり前にある水のありがたさと、その源となる自然環境の大切さを学びました。山上さんによると、八戸市の馬淵川沿いではハナショウブを中心にさまざまな植物を植える取り組みが始まろうとしています。私たちも日頃から何ができるかを考えながら、ゴミ拾いや緑化活動などに積極的に関わっていきましょう。
◆主 催:デーリー東北新聞社
◆共 催:NPO法人循環型社会創造 ネットワークCROSS
◆協 力:学校法人八戸工業大学、青森県環境教育促進協議会、公益財団法人環境科学技術研究所
◆企画制作:デーリー東北新聞社 地域ビジネス局