どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
中日新聞社
楽しみながら自然を守る参加型プログラムTOYOTA SOCIAL FES!!が今年も開催されました。小雨がぱらつく中、名古屋市の藤前干潟に約100名が集結。藤前干潟は、渡り鳥の飛来地やカニ、魚など多様な生き物の生息地として守り継がれる場所です。参加者は「国際的に重要な湿地」としてラムサール条約に登録されている貴重な生態系について知り、保全への意識を高めました。
集合場所となった「藤前干潟活動センター」には、干潟で暮らす生き物や、渡り鳥に関する展示が並び、受付を済ませた参加者たちが熱心に見入る姿も。続く開会式では、カーボンニュートラルや、電動車などについて紙芝居仕立てで解説が行われました。またセンターの入り口には、トヨタの「クラウンエステート」を展示。この車から給電できることを伝えるため、当日の運営に携わった学生たちが「災害時にあるとよいと思うもの」を話し合い、ゲーム機の充電器や電気毛布を用意し、デモンストレーションも行いました。
海岸には、プラスチック製の大きな衣装ケースのふたや、魚、鳥などに悪影響を及ぼすマイクロプラスチックゴミなど多種多様なゴミが打ち寄せられていました。参加者からは「想像以上のゴミの量で驚いた」、「こんな物まで落ちているのかとショックだった」という声が聞かれ、海洋汚染の現状を痛感した様子。一人で応募したという学生は「拾いきれなかったゴミは、また海へ流れていってしまう。そう考えると恐ろしい」と危機感を募らせました。母と参加した学生は「ゴミ処分場として藤前干潟を埋め立てる計画があったという歴史を初めて知りました」と話し、地域環境への関心を高めました。
およそ1時間に及ぶ清掃活動を通して、45リットルの袋換算で85袋以上のゴミを回収。干潟は美しい姿を取り戻しました。清掃後には「できる限り、ゴミを出さないことが大事」「ペットボトルのラベルをはがすなど、これまで以上に分別を徹底したい」などの感想が参加者から聞かれ、日常の中でできる心掛けの重要さを再認識していました。清掃活動が終わるのを待っていたかのように、干潟はひときわ厚い雲で覆われ、雨は本降りに。渡り鳥たちも忙しなく飛び交っていました。
◆主 催:中日新聞社、「なごや環境大学」実行委員会、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会
◆企画制作:中日新聞メディアビジネス局