どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
京都新聞
滋賀県では、琵琶湖を切り口とした持続可能社会へ向けた目標「マザーレイクゴールズ(Mother Lake Goa ls、MLGs)」を掲げています。9月28日(日)に開催した「TOYOTA SOCIAL FES!!滋賀会場」では、約100人が参加し、琵琶湖最大の内湖である西の湖の湖畔で、ヨシを使ったすだれ作りやカヌー体験を通して、琵琶湖の保全や継承について学びました。
ヨシには茎に付着している珪藻類の働きなどで水をきれいにする機能があります。また、貴重な生き物であるオオヨシキリやカヤネズミなどの住みかにもなり、琵琶湖の環境だけではなく生態系を守る役割も担っています。
ヨシ原の保全事業を行う特定非営利活動法人まるよしの宮尾陽介理事長による解説のもと、葭簀と呼ばれる、ヨシの茎を使ったすだれ作りに挑戦。最初はぎこちない手つきだった参加者も、次第に慣れ、最後には手際よく編めるようになりました。ヨシは春に芽を出し、夏頃には一気に4メートルまで成長します。その後、枯れて葉が落ち穂だけになったヨシを収穫します。収穫後はヨシ焼きを行い、灰は栄養豊富な肥料となって、翌年のヨシの生育を支えます。こうした自然の循環を繰り返すことで、琵琶湖の水辺環境が保たれてきました。ヨシ原を守るためには、人の手で守り育て、刈り取り後の有効活用が大切だと学びました。
カヌー体験では、滋賀県カヌー協会の野村光香理事やB &Gまるよし海洋クラブによる、パドルの漕ぎ方などのレクチャーを受けた後、西の湖に漕ぎ出し、湖上からヨシ原を見学しました。約4メートルに成長したヨシを間近に見て、その高さと密集した様子に圧倒され、自然の力強さを実感しました。参加者からは「ヨシ観察とカヌーが楽しく、湖岸に戻りたくないくらいだった」といった感想も。今回の取り組みを通じて、ヨシが果たす環境保全の役割を学び、琵琶湖の未来を考える大切なきっかけとなりました。
◆主催:京都新聞
◆共催:NPO法人まるよし
◆協力:B&Gまるよし海洋クラブ
◆企画制作:京都新聞COM