どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
山陰中央新報社
ラムサール登録湿地である島根県東部の宍道湖は、淡水と海水の入り交じる汽水湖。美しい夕日や国内随一のヤマトシジミの産地として有名ですが、近年は富栄養化や猛暑による環境悪化が課題です。13年目となる今年のTOYOTA SOCIAL FES!!では親子連れや学生ら約120人が「宍道湖まるごと体験クルーズ」で自然を満喫し、湖の魅力と環境を守る大切さを学びました。
まだ残暑厳しい9月20日、松江市の大橋川にある観光遊覧船「はくちょう号」乗船場には、幼児から70代までの120人が集まりました。参加者は午前、午後の2回に分かれて乗船し、約1時間半の湖上クルーズを楽しみました。船上では大学生ボランティアや関係団体の協力で宍道湖にまつわるクイズに挑戦したり、水質調査や湖底泥を採取して生物の観察を体験したりと、湖の環境について幅広く学習。クルーズ終了後は、電動車からの給電を活用して電気ポットでお湯を沸かし、宍道湖名物のシジミ汁を味わうなど、参加者同士の交流も深まりました。
松江市立城北小学校1年の山根颯一郎さん(6)は「湖の生き物は見たことがなく、動き方が不思議で楽しかった。自然を大事にしたいと思った」と笑顔で感想。ボランティアとして参加した広島出身の島根大学総合理工学部2年品川泰輝さん(20)は「子どもたちの夢中な姿を見て、自分自身も楽しみながら宍道湖の自然の奥深さに触れることができ、環境を守ることの大切さを実感しました」と話しました。
この日の講師は、島根県環境保健公社・環境調査課の職員4人。湖底から採取した泥を使い、子どもたちはスポイトやスプーンを手に生き物探しに挑戦しました。有名なヤマトシジミのほか、環境省レッドデータブックに掲載されている希少種・カワグチツボ、ゴカイの一種であるヤマトスピオなどが見つかり、水管を動かすシジミに驚いたり、初めて見る生き物に歓声を上げる姿が見られました。戸田顕史課長補佐は「国内有数の汽水域である宍道湖は、独特の生態系を育み、全国的にも希少な生き物や名前すらついていない未知の生物も多く生息しています。そんな魅力的な自然に触れて、環境への関心を持つきっかけにしてほしい」と語ります。参加者はこの日の体験を通して、身近な自然環境の豊かさと、それを守ることの大切さを学びました。
◆主 催:山陰中央新報社
◆協 力:公益財団法人 島根県環境保健公社
◆企画制作:山陰中央新報社