どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
愛媛新聞社
砥部町の地場産業の砥部焼は、江戸時代中ごろ、砥石(といし)製造の際に出る石くずを利用して始まりました。砥部焼に象徴される伝統文化や、自然と共に生きる持続可能な暮らしの知恵を次世代につなごう―。そんな思いを込めた「TOYOTA SOCIAL FES!!」が10月5日、砥部町千足の砥部焼観光センター炎(えん)の里で開催され、県内から親子連れら約100人が参加しました。
イベントは、天然素材を生かした砥部焼の絵付け▽古着に付加価値を付けて再活用するアップサイクル▽温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルに関する紙芝居▽トークセッションなど多彩な内容。参加者は楽しみながら、環境保護や地域文化の大切さについて学びました。絵付けとアップサイクルの体験会には、松山南高校砥部分校の陶芸部とクラフト部の計13人が協力し、こつなどを助言していました。
絵付けには、藍色の「呉須(ごす)」と、赤色の「鉄」のいずれも天然素材の顔料を使用。葉っぱに顔料を塗って素焼きの小皿に押し当てる技法と、器に和紙を置いて顔料をしみ込ませる和紙染めを体験しました。動物の絵を描く子どももいるなど、参加者は思い思いに絵付けを楽しんでいました。古着のアップサイクルでは、家庭用アイロンと専用の熱転写機を使い、持参したTシャツなどにイベントのロゴを圧着していきました。部屋着のTシャツにプリントした松山市の小学4年、沖野実紀さん(10)は「せっかくなので、できるだけ長く着たい」と話していました。
体験会の後はトークセッション。愛媛大学社会共創学部の槙林啓介准教授が「かつて砥部焼の原料の陶石は水車で粉にし、窯の燃料はアカマツを使っていた。採石から生産、出荷まで砥部で完結しており、自然との共生生活を営んでいた」と解説しました。また、トヨタ販売店の社員3人と同学部の学生3人によるクロストークがあり、「エコなこと」の実践で、学生の1人は「一生使うつもりで物を大切にしたい」と回答していました。参加した東温市の小倉和代さん(56)は「フードロスをなくすなど、これからも環境に配慮した生活を送りたい」と話していました。
◆主 催:愛媛新聞社
◆協 力:砥部焼観光センター炎の里
◆企画・制作:愛媛新聞社