どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
山梨日日新聞社
【TSF!!2021】山梨開催
山梨県でのTOYOTA SOCIAL FES!!は11月28日、富士山の麓・山梨県忍野村の森の学習館で、自然素材でミニスワッグをつくるイベント「忍野八海周辺の自然とふれあい、学び、理解を深めよう」を実施しました。コロナ禍のためオンラインをメインに行い、現地の様子が生配信されたオンライン会場で約100人が参加。現地にも地元の子ども達約30人が集まってくれました。
山梨県での活動は、前身の「AQUA SOCIAL FES!!」から数えて今回で9年目です。今回は、忍野村、忍野ユネスコ協会、富士山をきれいにする会の協力のもと、世界文化遺産富士山の構成資産である忍野八海周辺で採集した花や葉っぱ、木の実などを材料に、ミニスワッグ製作に取り組みました。講師は森の学習館スタッフの菅田順子さんが担当。忍野八海をはじめ富士北麓地域に生息、生育する動植物などについての解説もありました。
ミニスワッグ作りが始まると子どもたちは真剣な表情。時に菅田さんや忍野ユネスコ協会のメンバー、スタッフに相談したり、出来栄えを自慢したりしながら作業に熱中していました。オンラインの参加者にはビデオ会議システム「Zoom」を使って、会場の様子を生配信。事前に会場と同じ材料や富士山麓に自生する山野草について紹介する冊子、山梨大学との共同研究で作った村産トウモロコシのジュースなどがセットになった「玉手箱」が届けられ、会場の子どもたちと一緒に体験を楽しみました。
菅田さんは、「富士山麓の自然への理解、愛着を深めてもらいたい」と、イベント中所々で子どもたちが触っている花や葉っぱ、木の実の特徴や名前の由来などを解説していました。子どもたちは興味深そうに耳を傾け、時には鼻に近づけたり、指先でこすったりして、身近にある自然の「匂い」や「感触」まで確かめていました。「スワッグづくりに使った葉っぱが、よく見るとクリスマスツリーみたいで可愛かった。お家に飾りたい」と笑顔で話してくれた参加者も。
新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年はイベントの実施を見合わせ、今回は初めてオンラインメインで実施しました。大人数でのごみ拾いなどが難しい一方、離れた場所からでも気軽に参加できることから、県外の参加者が増え、多様な層へ保全意識啓発のアプローチができるなど良い側面もありました。もちろんコロナ禍でも、家で出るごみを減らすなど環境のためにできることはたくさんあります。一人一人が環境保全意識を持ち、小さなことでも「やってみる」を心掛けましょう。
今回の活動を通じて、オンラインと現地で計約130人がミニスワッグ作りに挑戦し、富士山麓の豊かな自然に触れました。2013年に世界文化遺産登録が決定された富士山とその周辺の構成資産は、今や日本だけでなく世界の宝です。だからこそ、一人一人が環境保全意識や自然への愛着を持ち、後世に残していかなければなりません。身近にある花や草には、それぞれ名前があり、特徴があり、中にはいい匂いがしたり、よく見ると面白い形をしていたりするものもあります。まずは身の回りにある自然を知り、大切にしていきたいですね。参加してくださった皆さん、ありがとうございました!