どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
信濃毎日新聞社
【TSF!!2021】長野開催
長野県でのTOYOTA SOCIAL FES!!は11月6日(土)、諏訪市にて諏訪湖の水環境についての学習会と、湖上・湖岸のごみ拾いを行いました。現地には約60人が参加してくださり、今回は学習会のオンライン配信も併せて実施。快晴で気温も16度近くまで上がる暖かさの中、ボートに乗ったり湖周を歩きながら、丁寧にごみを拾いました。
諏訪湖での活動は、2012年にAQUA SOCIAL FES!!が始まって以来続いています。これまでは主に諏訪湖に繁茂する水草ヒシの除去や、諏訪湖の水の源でもある霧ヶ峰高原で外来植物オオハンゴンソウの除去を行ってきました。信州の人々が愛する諏訪湖の美化に貢献したい―。そんな思いから、参加を希望してくださる方は毎年多く、中止になった昨年は「残念だ」という声が多数寄せられました。2019年も台風の影響で作業ができなかったため、実作業は3年ぶり。久しぶりの開催に「また戻ってきたぞ」と、張り切る人の姿もありました。
諏訪湖に面した温泉入浴施設「すわっこランド」で行われた開会式では、NTPトヨタ信州株式会社の吉越潔常務取締役がTOYOTA SOCIAL FES!!の理念を説明。「この信州からも未来に向け、豊かな自然環境というすてきな贈り物をしましょう」と呼びかけました。続いて行われた学習会では、下諏訪町諏訪湖浄化推進連絡協議会理事で全国川ごみネットワーク理事の小口智徳さんが「海なし県から考える海洋ごみ」と題して話し、海洋生物への影響が大きいプラスチック製品の削減を、といった訴えに、参加者は熱心に耳を傾けました。
作業は、すわっこランドをスタートし、ボートに乗るグループと湖岸で作業するグループに分かれました。ボートは、数百メートル離れた船着き場で拾ったごみを下ろし、作業に当たるメンバーを替えてまた湖上へ。乗船しない人たちは湖岸の作業に当たり、最終的には全員が両方の作業を行いました。集まったごみは、合わせて約60キロ。中でも食品のトレーやペットボトル、ビニール袋、壊れたサンダルなど、プラスチック製品が多いことに、参加者は改めて驚き、「やはりプラスチックそのものを減らさないとだめなのかな」といった感想も聞かれました。
諏訪地方では今年、夏の豪雨で土石流災害が発生。深刻な被害が出ました。気象変動に起因する災害が頻繁に起きるのは、地球温暖化の影響もあると言われます。この日の活動が、すぐにその解決につながるわけではないけれど、身近な自然を大切にしたい、という思いが積み重なれば、悲惨な災害も防げるはず。参加した皆さんは、作業を通してその意識を高めることができたのではないでしょうか。災害が頻発する中では、いつ自身が被災者になるか分かりません。いざというとき、自動車が家庭用電源として使えるという知識は、とても役立ちました。
そろそろ10年になろうかという諏訪湖での活動。これは、一人一人の皆さんの思いがもちろん大事なのですが、諏訪市や関係団体の方々、たくさんの人の力をお借りして実施しています。ともに汗を流し、意識を高め、同じ未来を見通す…。そんな「協働」が、活動を持続させ、集う人々に「また参加したい」と思っていただける力になっているのではないでしょうか。「持続可能な社会」を実現させるためには、豊かな自然環境を保全することとともに、こうした温かい人の輪を大切にしていきたいですね。参加してくださったみなさん、ありがとうございました!