どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
京都新聞
【TSF!!2021】滋賀開催
滋賀県でのTOYOTA SOCIAL FES!! は12月5日(日)、滋賀県草津市にある琵琶湖博物館にて、「人々のくらしを支える琵琶湖を未来に残していこう」をテーマに初のオンライン開催!約100人が参加してくれました。
第1部は学芸員の芳賀祐樹さんが、琵琶湖の歴史やそこに住む生き物について、博物館にある展示をもとに紹介。館内を歩きながら魚が泳ぐ様子などをリアルタイムで中継し、オンラインミニツアーを行いました。第2部は学芸員の亀田佳代子さんが、琵琶湖の生き物の中でも、水鳥や冬にやってくる渡り鳥について、クイズを交えながら解説しました。
日本最大の湖である琵琶湖は400万年という長い歴史を持つ古代湖で、2000種以上の生き物が生息しています。芳賀さんからは「琵琶湖が今の形になったのはだいたい40万年前で、長い年月の中で固有種が生まれました。一番大きい魚は全長1mを超えるビワコオオナマズ。博物館にある水槽には、琵琶湖にいる魚のほとんどが展示されています」というお話がありました。ミニツアーでは、アユやビワマス、滋賀県の郷土料理である鮒(ふな)寿司の材料となるニゴロブナなどの魚を紹介しました。
琵琶湖には39種97,345羽(2021年1月時点)の水鳥がいます。亀田さんが、1年中見ることができるカワウや県鳥のカイツブリ、冬の訪れを告げる渡り鳥であるコハクチョウなどについて写真や映像で解説しました。「この鳥の名前は?カワウが一日に食べる魚の量は?」といったクイズも出題。画面に投影された選択肢の中から、「手を挙げる」機能を使って参加者に回答をしてもらいました。参加されていた皆さんはどのくらい正解できましたか?ちなみにカワウが一日に食べる魚の量は、自分の体重の1/4もある約500gです。
博物館でのプログラム終了後は、MIRAIを使用して給電デモンストレーションを実施。車の電気を使い、ホットプレートで焼きそばを作ったり、スマホを充電する様子をお伝えしました。災害時など、もしものときにどうやって使うかを少し知ってもらえたかと思います。
多くの水鳥が住む琵琶湖などの湿地は、「ラムサール条約」という世界的な取り決めで自然環境の保全が図られています。琵琶湖は定期的に2万羽以上の水鳥を支える湿地という基準を満たし、1993年に初めて条約に登録され、2008年に西の湖が拡大登録されました。また、プログラムの中で「琵琶湖の水は1450万人の人が使っています」というお話もありました。今回のプログラムが、生き物だけでなく人々の生活を守っていくためにも、琵琶湖の環境について考えるきっかけになればと思っています。ご紹介できたのは琵琶湖についてのほんの一部です。さらに詳しく知りたい方はぜひ一度、琵琶湖博物館に行ってみてくださいね。
次回は現地でお会いできるのを楽しみにしています。参加してくださったみなさん、ありがとうございました!