どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
新日本海新聞社
【TSF!!2021】鳥取開催
鳥取県でのTOYOTA SOCIAL FES!!は台風14号の接近に伴い、天気が心配されましたが、当日は晴れ空のもとでの開催となりました!今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現地開催と併せてオンライン同時配信を実施し、合計100人が参加してくれました。会場でも検温・消毒を行うなどコロナ対策を徹底し、カジカガエルについての座学と広葉樹の植樹を行いました。
会場の鳥取県三朝町は、三朝温泉がある温泉地です。ここを流れる清流・三徳川に生息するカジカガエルは、毎年5月頃から「ルルルー、ルルルー」という美しい鳴き声を温泉街に響かせ、貴重な観光資源となっています。カジカガエルが生息する美しい川を後世まで残していこうと、三朝温泉かじか蛙保存研究会は毎年、三徳川の源流域に広葉樹を植樹しています。今年は三朝町高橋地区の山林に200本の苗木を植えることになりました。
活動では最初に、三朝温泉かじか蛙保存研究会の門木光明会長などから、三徳川の源流域に植樹をするようになったきっかけやカジカガエルについての生態を学びました。カジカガエルの鳴き声を聴いたことがない参加者のために、CDで鳴き声を聴いてもらいました。カエルとは思えない美しい鳴き声に参加者は驚きの表情を浮かべていましたね。広葉樹を植えることは、カジカガエルが生息する清流を守ることと同時に、大雨による水害から地域を守ることにもつながることも学びました。近年は水害が全国各地で発生しており、参加者らは広葉樹を植樹することの大切さを実感していました。
座学の後は、広葉樹の植樹です。今年はイヌシデ、クヌギ、コナラなどの苗木200本を植えていきました。今年はコロナ対策で参加者を絞ったため例年よりも長く約1時間かけて苗木を植えていきました。参加者はスコップで掘った穴に苗木を入れ、土をかぶせて1本1本丁寧に植えていきました。初めて植樹を行ったという参加者は「植樹は思っていたよりも大変だった」「今回植えた苗木がどのように成長していったかを確認したい」と話してくれました。
今年は初めてオンラインでも開催しました。現地にいなくても、カジカガエルについて学ぶことができ、植樹をしている様子を見ることもできたととても好評でした。三朝温泉かじか蛙保存研究会の門木光明会長は「オンライン開催では全国各地の人に参加してもらうことができて良かった。コロナが収まれば、今回オンラインで参加してもらった人にも、ぜひ現地参加してほしい」と呼びかけていました。
三朝温泉かじか蛙保存研究会は会員の高齢化が進み、会員だけで広葉樹の植樹を行うと大変な重労働になります。こうした状況の中、TOYOTA SOCIAL FES!!で老若男女問わず多くの人に参加してもらい植樹を行うことが、とても貴重だそうです。コロナ禍でカジカガエルが生息する三朝温泉の観光客数が減り、大きな打撃を受けています。観光資源であるカジカガエルの美しい鳴き声を後世まで残していくことは、大きな意味があるんですね。参加してくださった皆さん、ありがとうございました!