どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
山口新聞社
【9月4日、海を守る活動を山口県下松で実施】
山口県でのTOYOTA SOCIAL FES!!は、前夜の雨も上がり、曇り空での開催となりました。残暑が厳しいなかにあっては、比較的恵まれた天候です。今年はコロナ禍で現地参加者を70人に絞る中、地元の園児を中心に沢山の方々が参加してくれました!各家庭ではもちろん、会場でも検温・消毒を行うなど感染対策を徹底して海岸清掃と環境学習、稚魚放流を行いました。
三方を海に囲まれた山口県では、海と生活が密接に関わっています。幼少期から海に関心を持ってもらうことで、きれいな海を次世代に引き継いでいくのが目的です。お揃いのビブスを着た園児たちは海岸を歩き、漂着したペットボトルや食品容器を拾い集めました。大人は足元の悪いテトラポット側の人工ゴミの回収に汗を流しました。約1時間の清掃で4立方m入る回収コンテナがゴミ袋で一杯になり、あたり一面はすっかりキレイに。
清掃に汗を流した後の環境学習では「瀬戸内海 海ごみ大図鑑(香川県発行)」を使って、自分たちが拾ったゴミの分類を学びました。たくさんあった牡蠣養殖用のプラスチックパイプの使われ方やどうして流れ着くのかも考えました。「なんで捨てるんかね。持って帰ればいいのに」「ゴミが多いとウミガメさんやクジラさんが間違えて食べちゃうんだって」。自宅や園に帰った園児が保護者や保育士さんに伝えたそうです。実際にゴミを拾ってからの学習だったので「海や自然、命の大切さ」や「ゴミの環境への影響」が強く印象に残ったようです。
環境学習後は、お待ちかねの稚魚の放流です。自分たちがきれいにした海岸に並び、近くの下松市栽培漁業センターで5cmほどに育ったマコガレイの稚魚2千匹を「大きくなってね」と海に放しました。「海に触れて、環境について考えるとてもいい体験ができました」。自宅に帰った園児に感想を聞いた保護者から寄せられたコメントです。
今回、暑さ対策で活躍したのが2台のミスト扇風機です。オフィシャルカーのMIRAIから電源をとり、活動中ずっと送風していたので涼をとる参加者の姿もありました。熱中症の心配があったため、園児の活動時のマスク着用は任意としました。その代わり清掃箇所を分散したり、環境学習では両手を広げた範囲のディスタンスをとるなどしての活動となりました。
活動場所の徳山湾は島に囲まれ、穏やかな海ですが、川や陸から流れ出たゴミが沖に出ず、海岸に漂着しやすいという特徴があります。また、瀬戸内海を漂流したゴミが風や潮流で湾内に入ると、出ていくことなく集まってしまいます。そのため毎年清掃をしてもゴミの量は減りません。しかし参加者の意識は確実に高まっています。子供の頃に汗を流してゴミを拾えば、大人になって捨てることはないでしょう。さらに子供、大人、家族、地域が力を合わせれば、それがたとえ小さな活動だとしても、着実にきれいな海の実現につながっていきます。活動を通して海や環境の現状を知り、それを守ることの大切さを学んだTOYOTA SOCIAL FES!!となりましたね。参加してくださったみなさん、ありがとうございました!!
・主催:山口県釣り団体協議会
・共催:社会福祉法人愛育会
・後援:山口県、下松市、山口県漁協協同組合周南統括支店、山口新聞社