どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
愛媛新聞社
【TSF!!2021】愛媛開催
愛媛県でのTOYOTA SOCIAL FES!!は10月23日、西日本最高峰の石鎚山の麓にある愛媛県西条市の円山森林公園にて、「えひめの森を守ろう」をテーマにプログラムを実施しました!今年はコロナウイルスの影響で、オンラインで県内外約80名の方々にご参加いただきました。あいにくの曇り空でしたが、周囲の山を眺めながら愛媛の自然環境、放置林について考えました。
座学では、地元で活動するNPO法人西条自然学校の山本貴仁理事長に愛媛の森林の現状についてお話をしていただきました。愛媛県には多くの人工林が放置され、本来の生態系が脅かされています。今回はそのことを多くの人に知っていただくために実施しました。この日は写真を見比べて放置林と自然林の違いを学んだり、ヒノキ伐採の迫力ある動画を見たりしました。また、事前に参加者に送付した動画で伐採したヒノキの枝葉を観察し、針葉樹と広葉樹の違いやヒノキの樹齢の見方を学び、工作キットを使いヒノキの枝でペンダントを作ってもらいました。
愛媛県は県土面積の約7割が森で、多くがヒノキなどの針葉樹を植えた人工林です。元々は家を建てる時に素材となるスギやヒノキを育てるため、人工林が作られました。ところが、30年程前から海外から安い木材が輸入されるようになり木材の価格が下落。国産木材が売れなくなったため、手入れが行われず、放置されるようになってしまいました。また、本来、森には土が雨水をため込んで洪水を防ぐ機能がありますが、放置人工林では雨で土が流出しやすくなります。そうなると、土砂災害の恐れがあり、私たちの生活も脅かされてしまうのです。
「私たちが生きていけるのは、木やその他植物のおかげ」と山本さんは言います。畑と同じで、人が植えた森は手入れを続けることが大切です。さらに木は再生可能な資源なので採った木を使うことも重要ですし、同時に自然の森を増やすことも大切です。西条自然学校では、放置林を伐採してアロマオイルを制作しています。商品を通して放置林について知ってもらおうという取り組みです。きっかけは何であれ、まずは放置林の現状や森の働きを知ることが本来の自然林を取り戻す第一歩となるのではないでしょうか。
このほか、新型アクアを使って防災給電の方法も学びました!地震が起きたときは、道が倒木でふさがり避難ができない可能性があります。そんな時、車の電気で電動のこぎりを動かし退路を確保することができます。もしもの時に対応できるよう、日頃から備えたいものです。本来であれば、みなさんに会場に来ていただいて、実際に給電の仕方をお伝えし、伐採、工作やチェーンソー体験など、普段できない活動を行っていただく予定でした。来年こそは、ぜひ皆さんと一緒に活動したいと考えています。
近年の異常気象や海洋汚染など、私たちを取り巻く自然環境はいい状態とは決して言えません。私たちの今を守るために、これからを生きる子どもたちの未来を守るために、身近な環境の現状を学び自分たちに何ができるかを考えることが大切です。今回はコロナウイルスの影響で実地での活動はできませんでしたが、オンラインでの活動を通じて、一人でも多くの人に日々の生活の中で自然保護を意識をしていただけたら嬉しく思います。参加してくださった皆さん、ありがとうございました!