どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
北海道新聞社
道内でのさまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。11年目の今年も道内各所で計7回の活動を行いました。
最終回は雄大な釧路湿原という豊かな自然に恵まれた標茶町で行われた体験の様子をご紹介します。晴天ながらも風の強い11月26日、気温は12度。夫婦や親子連れ、友人同士など約30名が集まりました。
前回の釧路開催時は荒天で中止になったということもあり、今年こそはと意気込んで参加いただいた方も多く、遠方からもやる気に満ちた参加者たちが集まりました。しかし前日の予報より開催が危ぶまれるほどの強風で、カヌー体験は中止に。楽しみにしていた参加者からは残念がる声も聞こえました。気を取り直して行ったのが、代替プログラムの標茶町博物館「ニタイ・ト」と塘路湖エコミュージアムセンター「あるこっと」の見学です。
アイヌ語で「ニタイ」は森「ト」は湖の意味。「ニタイ・ト」は森の緑と美しい塘路湖を指し、野鳥や動植物を身近に感じ標茶町の自然と歴史を学べる博物館です。充実した展示と学芸員の丁寧な説明により、有意義な時間となりました。「自分たちの住む地方の自然について深く知ることができた」(小学生男子)「地元にこのような博物館があったことを知らずにいた。展示内容が充実していて、この地域の成り立ちをあらためて知った」(50代男性)「町の歴史や湿原の成り立ちを知る良い機会になった」(50代女性)など、参加者たちはそれぞれの発見を楽しんでいました。
体験が終了し、参加者に向けて「カヌーは実施できませんでしたが、地元の博物館を見学でき、その充実ぶりに皆さん満足された様子で何よりです。カヌーイベントは次回も企画するので、ぜひまた参加してほしい」と話す主催者。強風で実施できなかったことは残念ですが、地元の自然・歴史を学ぶプログラムに変更になっても地元参加者の満足度は高く、新たな発見が多くあったようです。環境への意識の高まりにはこうした気付きが大切。ぜひこの思いを未来につなげていきましょう。
◆主 催:釧路川カヌーネットワーク事務局
◆後 援:釧路湿原国立公園連絡協議会、釧路開発建設部、北海道新聞社
道内でのさまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。11年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第6弾は帯広市で行われた、十勝平野や身近な地域で生息する動植物の生態系について、理解を深める体験の様子をご紹介します。朝方の霧が晴れ、晴天に恵まれた10月16日、夫婦や親子連れ、JICA海外研修員など約40名が集まりました。
帯広市では市街地を囲む森を市民の手で造ろうと、多くの市民の積極的な参加の下、昭和50年から100年計画で森造りが進められています。造成開始から50年近くが経過した現在、帯広の森はエゾリスが生息するほど緑豊かな森林となりました。主催者から帯広の森や「エゾリスの会」の活動についての説明の後、森に生息する動植物についての話があり、参加者は興味を持って聞き入りました。座学の後はいよいよ外来種チョウセンゴヨウマツの実生苗の抜き取りをしていきます。
森の中に入り、目的の植物を見つけ、協力して抜いていきます。「大きなチョウセンゴヨウマツをJICA研修員の方たちと一緒に抜きました。絵本のように掛け声をかけながら抜いて尻餅をついたりと、すごく楽しい思い出になった」「北海道に移住してきたが、地域のイベントが少なく、コミュニティーが広がらず孤独感を抱いていたが、今日は北海道らしい自然を感じることができるイベントに参加でき、大変良かった」と参加者たちも充分に楽しんだ様子。
JICA研修員からも「コミュニティーに参加できてとてもうれしく楽しかった。機会を与えていただき感謝している」との声がありました。今回はアジア、アフリカ、ヨーロッパ各国からの参加で国境の垣根を越え、グローバルに地球環境保全を考えるイベントにすることができました。「自然環境を守りたいという思いはあっても何をすれば良いのか分からなかったが、今日は「エゾリスの会」の活動を知り、自分たちもほんの少しでも森造りのお手伝いができたのはとてもうれしい」と話す参加者。帯広の森が目指すゴールはまだ先にあり、持続的な森の保全活動が必要です。参加者たちは自然の中で過ごす時間を楽しみ、共に力を合わせて保護活動を続けようという思いを新たにしました。
◆主 催:エゾリスの会
◆後 援:北海道新聞帯広支社
道内でのさまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。11年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第5弾は札幌市で行われた、北海道の暮らしとは切り離せない、ヒグマの生態を学ぶ体験の様子をご紹介します。好天に恵まれた9月11日、レジャーも兼ねた家族連れ、アウトドアやヒグマに興味のある方など76名が参加しました。
近年札幌市内ではヒグマの目撃情報が相次ぎ、市民の間でヒグマの生態について関心が高まっています。開会式では「皆さんが想像しているように、ヒグマは本当に怖いだけの生き物なのか。今日のお話を聞いた後、あらためてヒグマの印象を聞くのが楽しみです」というお話からはじまり、ヒグマの生態についての座学の後、ヒグマトランクキットでヒグマの毛皮や爪などに触れる体験の時間が設けられました。参加者たちは皆、鋭利な爪や足跡の大きさに驚いていました。
午後からは屋外で2つのプログラムを体験。「火おこし体験」では昔ながらの火おこし器や虫眼鏡、メタルマッチなどさまざまな道具を使って火おこしに挑みました。皆苦戦しながらも、楽しんで取り組んでいました。また「生き物博物館」では山の家付近の昆虫を採集し観察。子どもたちは楽しい時間を過ごしました。
丸1日体験学習をしたことで、心地よい疲労感に包まれた参加者たち。「久々に自然に触れることができました。子供たちも喜んでおり、次世代に豊かな自然を残してあげることが大人の役目だとあらためて感じました」と笑顔で話していました。
関係者は「ヒグマの生態を知って、参加した皆さん驚いていました。今までヒグマは怖いだけの存在でしかなかったかもしれませんが、正しい知識を持って生活し、野生生物と人間がうまく共生できる方法を考えるきっかけになってくれたらうれしいです」と話していました。ヒグマとの付き合いは自然との付き合いと同じです。身近な存在であるヒグマについて知ることは、しっかりと自然環境について考えることにつながります。ふるさとの自然を守る大切さを見つめ直すクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。
◆主 催:エコチル事務局
◆後 援:北海道新聞社
◆協 力:公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会
さまざまな取り組みを通して自然に触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。11年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第4弾は函館市の垣ノ島遺跡で行われた活動を紹介します。爽やかな天気に恵まれた9月3日、開催を待ちわびるかのように受付開始前から参加者が集まり、夫婦や親子連れ、地元南茅部高等学校の生徒など約40名が参加しました。
昨年7月に世界遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群。観光起爆剤として同遺跡の魅力をさらに発信していくとともに、遺跡や地域環境を維持していくためにも環境保全の継続的な取り組みが求められています。
自然と調和し1万年以上続いた縄文時代は、わが国でもっともサステナブルな社会を実現していた時代といわれています。そんな縄文時代に思いをはせながら、参加者たちは遺跡周辺の清掃活動を行いました。
歩きながらの清掃活動は「もう少し長い時間ごみ拾いをしたかった」という参加者もいたほどやりがいのある時間に。花苗の地植えも行い、自然を大切にしたい気持ちが高まったところで、ガイドの案内で垣ノ島遺跡、縄文文化交流センターを見学。縄文文化についての学びを深めました。
函館市内から来た稲葉亮仁(いなばあきのり)さん(13歳)は「海辺の清掃などに何度か参加したことがあり、今回は縄文遺跡周辺のごみ拾いもできて大満足。ここには何度か来たことがあるが、ガイドの説明付きは初めてで勉強になった」と話していました。
「縄文を通してSDGsを考えるのは大切」「SDGsに興味があり、参加できて良かった」「これからも継続的に行ってほしい」と参加者たちの環境意識も高く、活動に意義を感じてもらえた様子。参加者にとって今回の活動がサステナブルな暮らしについて考えるきっかけとなり、常日頃の身近な自然環境を自発的に守ろうとする意識が高まったのではないでしょうか。ふるさとの自然を守る大切さを見つめ直すことのできるクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。
◆主 催:道南歴史文化振興財団
◆後 援:北海道新聞函館支社
さまざまな取り組みを通して自然に触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。11年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第3弾は旭川市で開催された、動物たちとの触れ合いを通して自然を守る大切さを学ぶ体験の様子をご紹介します。開催日の8月20日は小雨が降るという、あいにくの空模様。少し肌寒い気温の中、夫婦や親子連れなど約80名が参加しました。
道内第2位の人口を有する旭川市。大雪山連峰を擁し、大小さまざまな川が流れるなどまだまだ多くの自然が身近に残っています。
今回の会場は市内の花咲スポーツ公園を馬場とするあさひかわ乗馬クラブ。ここでは旭川市内の草を馬の飼料としています。清掃活動などの自然保護活動と動物の生態はたいへん密接な関係にあります。動物たちの生育環境を守るためにも、まずは花咲スポーツ公園内のごみ拾いからスタートしました。
全員で公園の清掃活動を行い、会場周辺はすぐにきれいになりました。清掃後はお待ちかねの乗馬体験。馬はデリケートな動物です。人の乗降でてこずったり、写真撮影の際に左右のアーチフラッグが馬の視界に入るだけで気が立ってしまいます。こうした説明を受け、今回の体験は動物の特性を知る貴重な機会ともなりました。アルパカや羊などがいるコーナーもあり、参加者は動物たちとの触れ合いを楽しみました。家族3人で参加の野村利佳さん(45歳)は「2回目の参加です。ごみ拾いは普段から機会があれば参加しています。乗馬体験や動物への餌やりもあり楽しめました。天気が心配でしたが開催できて良かったです」と話していました。
「初めて参加しました。乗馬体験も生まれて初めてでしたが、楽しめました」「子供が動物と触れ合える場があることは、自然環境を考える上でもありがたい」と多くの方が参加して良かったと感じた様子。動物たちとの触れ合いを通じて、生物の多様性や自然環境を保全する大切さを学び、清掃活動をすることによって、常日頃の身近な自然環境を自発的に守ろうとする意識が高まりました。あらためて自然の大切さを実感でき、これからも自然を守り続けたいという思いを強くした一日となりました。
◆主 催:あさひかわ乗馬クラブ
◆後 援:北海道新聞旭川支社
◆協 賛:トヨタ自動車
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。11年目を迎える今年は道内各所で計7回の活動を行います。第2弾は湧別川河川敷での清掃活動と、その後行われた自然環境とのふれあい体験の様子をご紹介します。
晴天に恵まれた7月31日は絶好のイベント日和。暑かったこともあり、早く川に入りたい!と気持ちの高まった参加者たちが集まりました。
参加したのは、近隣の小学生の親子など、家族連れを中心とした約60名。湧別町からの参加はもちろん、北見市や旭川市から来た方も。北見山地や天狗岳からオホーツク海へ流れる湧別川は、その流域に豊かな自然が残っている地域です。身近な大自然に親しむと、その環境の豊かさ・美しさをあらためて感じられます。皆で川辺をきれいにし、湧別川に生息する生物や植物について楽しく学びつつ、釣りやカヌー体験もしてたっぷり楽しみましょう、と説明を受け、参加者たちは清掃活動を開始しました。
気温が30度を超える中、全員で行った清掃活動は、少量のごみを収集してあっという間に終わりました。参加者たちはもっとごみがあると思っていたようで、湧別川がいつもきれいに保たれていることに感動していました。
ごみ拾いの後は川虫や魚類の採取と水質調査。エゾウグイやヒラタカゲロウなどの生物を水槽に入れて観察し、生命を育む湧別川のきれいな水質を実感できました。
午後からは川釣りやカヌーなどの川遊びも実施。川釣りでは途中足りなくなった餌になる虫を現地調達し、たくさんの魚を釣り上げることができました。ライフジャケットを着用し川に流される、という体験もあり、参加者たちは全身で川を楽しみました。参加の小学生(10代)は「大きなウグイが釣れて楽しかった。川の周りには外来の植物が多いことも学べた。他の開催地にも参加したい」と笑顔で話していました。
「今回も皆さんに喜んでいただいて大成功でした。熱中症などのアクシデントもなく、安全に湧別川を楽しんでいただけたと思います。小さい頃に身近な自然に直接触れることが、大人になっても環境保全の大切さを意識することにつながると思います。またたくさんの方に参加してほしいですね」と参加した関係者は話します。
今日の体験から、川辺の環境を保全することが、実際に触れ合った植物や生物の生息環境を守ることにつながると実感。今後の活動への期待も高まります。
◆主 催:ゆうべつアウトドアクラブYU-PAL、湧別川サクラマスを考える会
◆後 援:湧別町教育委員会、網走開発建設部、サッポロ エコロジー事務所、FRSコーポレーション株式会社、北海道新聞社
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーンHOKKAIDOプロジェクト。11年目を迎える今年は道内各所で計7回の活動を行います。第1弾は室蘭市のイタンキ浜での清掃活動の様子をご紹介します。
荒天のため延期となり開催された7月18日は、なんと海の日。朝から天気も良く、波も穏やかな絶好の清掃活動日和となりました。砂浜は2日前に海が荒れ、ゴミや漂着物であふれていたこともあり、集まった参加者はやる気充分です!
室蘭市のイタンキ浜は全国でも珍しい「鳴り砂海岸」。歩くとキュッと鳴る不思議な砂は、不純物が含まれると鳴らなくなるため、こまめな清掃が不可欠です。当日の活動には地元で長くボランティア活動をしている方や、レジャーも兼ねた家族連れ、大学生など総勢約60名が参加。参加者たちは砂と浜の説明を受け、乾いた砂で実際に砂の音を聞き、「きゅっきゅっ」と鳴る砂に興味津々の様子でした。
清掃活動ではペットボトルや空き缶、流木やブイなど大型の漂着物、ロープや網なども多く回収し、1時間でゴミ袋60袋分の量となりました。気温も上がり汗が滲む中での活動でしたが、集まったゴミ袋の数を見ると達成感を感じられます。参加者はゴミの多さに驚きながらも「きれいになったね」と笑顔を見せていました。
今回初参加の男性(20代・札幌市)は「鳴り砂が環境のバロメーターと呼ばれていると初めて知った。想像よりもずっと多くのゴミが流れ着いていて、定期的な清掃が欠かせないと実感した。このような地元の方と触れ合いながら活動できる機会には、これからも積極的に参加していきたい」と話していました。
参加者たちが懸命に清掃したイタンキ浜は、清掃前とは見違えるほどきれいになりました。きれいになった砂浜を早速歩いてみる参加者たち。参加した関係者は「地元以外の方が参加してくれる貴重な機会。もっといろいろな方にイタンキ浜の清掃活動について知っていただき、参加していただけたらと思います」と話していました。
鳴り砂を守ることは、私たちの住む環境を保護するだけでなく、貴重な自然の財産を未来に伝えることでもあります。道内各地の自然の魅力を探り、守ることの重要性を考える本プロジェクトは、今後も続いていきます。
◆主 催:室蘭イタンキ浜 鳴り砂を守る会
◆後 援:北海道新聞社