どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
河北新報社
仙台市にある海岸公園冒険広場では、津波で失われたみどりを再生させるためさまざまな活動が行われてきました。一方、最近では植樹した樹木の周囲に増えた雑草などの課題に直面しているといいます。
そこで8月20日に開催されたのが、宮城県で3年ぶりとなる「TOYOTA SOCIAL FES!!」です。約60名の参加者が、広場内の除草作業に精を出しました。
東日本大震災で甚大な被害を受けた仙台東部沿岸地域のみどりを再生させるために始まった「ふるさとの杜再生プロジェクト」。冒険広場では2018年に大規模な植樹会が行われました。今回活動の中心となったのは、このとき仙台市立六郷小学校と福島県只見町立朝日小学校の6年生たちが植樹した「交流の杜」と、仙台市立七郷小学校の子どもたちが植樹した「七郷の杜」。参加者は防災林の再生に向けた活動の説明を受けた後、二つのグループに分かれて除草作業に取り組みました。
はじめはみんな手探り状態でしたが、慣れてくると徐々に作業スピードもアップ。公園を管理する東洋緑化株式会社の担当者は「あっという間にきれいになるので助かります」と笑顔を見せながら参加者のサポートをしていました。活動に参加した宮城学院女子大学2年の扇彩夏(おうぎさやか)さんは、「草刈りは初めてでしたがみなさんのやり方をまねしていたらいつの間にか夢中になっていました。コロナ禍で人と関わる活動が減っていたので、みなさんと協力できてよかったです」と、達成感をにじませていました。
除草前はハギやコブシなどの樹木が雑草に覆われ、雑然としていた園路は、約1時間の作業で見違えるほどすっきりと整備されました。それを見た公園の指定管理者である冒険あそび場せんだいみやぎネットワークの根本暁生(ねもとあきお)さんは、「想像以上にきれいになった。これからも公園に足を運び、再生していくみどりを感じてほしい」と満足気な様子。震災から11年が経過した今、みどりを増やすだけでなく、育て、未来につないでいくことの大切さを実感した1日となりました。
◆主 催:河北新報社
◆協 力:海岸公園冒険広場(冒険あそび場せんだいみやぎネットワーク・東洋緑化共同企業体)宮城学院女子大学さくらレオクラブ