どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
上毛新聞社
【TSF!!2022】群馬開催
今年で9回目の開催を迎えたTOYOTA SOCIAL FES!!。これまで9年間全国で約9万人が活動に参加。コロナ禍のため3年ぶりの開催となった今回(10月30日)は、約110人が参加。現地開催に加え、より多くの人が楽しめるようオンラインプログラムも用意しました。2019年に引き続き、高層湿原で知られる赤城山覚満淵周辺での開催です。シカの食害から樹木を守る防護ネット巻きなどに挑戦しました。
早朝からよく晴れ上がり、参加者は5班に分かれ、活動をスタートしました。シカの増加に伴う食害により、赤城山覚満淵周辺ではニッコウキスゲやミズナラ、ブナ林など、貴重な自然への被害も増えてきました。こうした課題の解消に向け、地元の自然保全団体の指導を受けながら、樹木の防護ネット巻きを実施。シカはわずかな隙間からでも強引に木を食べてしまうので、2〜3人一組で協力しながら、根元からしっかりと木にネットを巻きつけました。その後、指導者とともに覚満淵に移動。随所で指導者から説明を受けながら、湿原沿いの木道を散策し、鳥井峠まで足を伸ばしました。
多くの参加者にとって、防護ネット巻きは初体験です。「以前から山歩きのときにネットが巻かれた木を見ることがありましたが、その理由が分かり、実践できたのは貴重な体験」という参加者もいました。また、自然散策では「指導者の豊富な知識に驚いた」という声が多く聞かれ、自然に対する理解が深まることにもつながったようです。
「ネット巻きをしながら、森の中の空気を楽しんでほしい」との指導者の言葉からうかがえるように、自然保全活動は義務感のみから行うものではなく「楽しみながら」が基本。参加者はその言葉に納得しつつ実践できたようです。また、奥深い知識を持つ指導者の説明により、美しい覚満淵や鳥井峠への親しみがぐっと深まりました。地元自然保全団体が長年にわたって継続してきた地道な活動に対する思いの一端を、参加者も共有できました。息の長い活動が、赤城山の自然維持につながっていきます。
◆主 催:上毛新聞社
◆協 力:赤城山の自然保護活動推進協議会