どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
中日新聞社
台風一過の青空が広がった9月25日(日)、名古屋市港区の藤前干潟でTOYOTA SOCIAL FES!!が開かれました。これは、事前の応募で集まった一般の方々が、地域の環境保護プログラムに参加するイベントです。2012年3月にアクアソーシャルフェスとしてスタートし、2018年になってから現在の名称に変わりました。
当日は親子連れや学生グループ、トヨタの販売店従業員など113人の参加者が、生き物のオアシスと言われる藤前干潟に漂着した多くのゴミを拾いました。なお、当日の模様はオンラインでも同時配信。現地で清掃活動をする間、オンライン参加者には「藤前干潟の歴史とゴミ問題」に関する講義を配信しました。そのために必要なパソコンの電力は水素で走るクルマ・MIRAIから供給されました。
今回、愛知県開催のロケーションに選ばれた藤前干潟は「国際的に重要な湿地」として2002年にラムサール条約に登録。渡り鳥の飛来地であり、そのエサとなる底生生物が生息するこの干潟は、一見すると美しい景勝地です。ところが沿岸部に目を向けると、農地から流出した水稲肥料を覆う樹脂皮膜が大量のマイクロプラスチックゴミとなって堆積。釣りをはじめとするレジャー客によるゴミも目立ちます。
グループで参加した中部大学の男子学生は「想像以上にゴミが多く、衣類などの大型のものも打ち上げられている」と驚きを隠せない様子。「時間を目一杯使って減らしたい」と干潟の美化に意欲を見せました。また、清掃活動をしていると鳥たちが飛んできて、その姿を見かけた子どもが手を振るなど、微笑ましい光景も見られました。
1時間の清掃活動の結果、可燃ゴミ約100袋と不燃ゴミ10袋分のゴミが集まりました。特に多かったゴミは、プラスチック製品です。これは月日の経過とともに細かく砕け、鳥や魚が食べて命を落とすケースも。こうした事態が相次ぐと、生態系のバランスが崩れかねません。ちなみに、ペットボトルは完全に分解されるまでに400年かかるそう。「1本くらい」と思って屋外に放置したら、それは生き物の天敵を生み出したのと同じです。外出先でのゴミは持ち帰り、地域の分別ガイドに従って処分するなどして、環境と生態系の明るい未来を守りましょう。
◆主 催:中日新聞社、「なごや環境大学」実行委員会、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会
◆協力:NPO法人藤前干潟を守る会