どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
京都新聞
琵琶湖のヨシ原は鳥や魚類の生息場所であり、湖岸の浸食防止、水質保全といったことに役立っています。ヨシ原の広さは、湖岸の埋め立てなどで一時期は減少傾向にありましたが、最近は少しずつ回復してきています。11月26日(土)に淡海環境プラザ(草津 市)で開催したTOYOTA SOCIAL FES!!滋賀会場では、約40人が参加しました。
前半は座学を実施。ヨシは春に芽吹き、夏頃には人間の身長を超えるくらいの高さに成長し、大きいものは4メートルほどになります。秋になり茶色に色が変わると刈り取りを行います。その後、ヨシ原を焼くことで、翌年にはきれいでまっすぐな良いヨシがとれるようになるとともに、ヨシの成長不良の原因となっているヤナギなどの木が生えづらくなり、ヨシが芽生える環境を整えることができます。
ヨシの役割は大きく三つあります。一つ目は、隠れ場所や餌場になるため、多くの生き物のすみかになります。それはニゴロブナやオオヨシキリといった貴重な生き物を守ることにもつながります。二つ目は、すだれや屋根の材料になるなど人間の暮らしに役立っています。三つ目は、水中に栄養が多くなりすぎると水が汚くなりますが、ヨシが栄養を吸い上げることで琵琶湖の水をきれいに保つことに貢献しています。実際に琵琶湖岸で観察を行い、ヨシに触れる機会もありました。プログラム後半は、刈り取って乾燥させたヨシに、松ぼっくりやリボンなどを飾り付けして、壁に掛けられるクリスマススワッグ作りを行いました。
参加者からは「ヨシについてあまり詳しく知らなかったが、学び直しができてよかった」「実際にヨシを観察したり、スワッグ作りができて楽しかった」「学んだことを伝えていくことが大事」といった声が上がっていました。琵琶湖の水環境や生態系を守るとともに、人々の暮らしに役立つヨシ。昔から人々はヨシ原に手を加えながら、共生してきました。座学の中でも、未来の琵琶湖も命いっぱい輝く湖でありますように、とのお話があり、今回の取り組みを通して「ヨシと琵琶湖の環境保全」を考えるきっかけになればと思っています。
◆主 催:京都新聞
◆共 催:公益財団法人 淡海環境保全財団