どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
山陰中央新報社
【TSF!!2022】島根開催
この取り組みは島根県の豊かな自然環境を守るため、10年前から続けてきました。過去2年間は新型コロナウイルスの影響で中止になりましたが、2022年は3年ぶりに開催されることになりました。今年は国宝・松江城(松江市殿町)周辺を囲む堀川の清掃活動と生き物調査を実施しました。近年、松江城周辺の堀川では、水草の繁殖が課題になっています。水草が腐って悪臭を放つほか、遊覧船の運航への妨げになるなど、水草による悪影響を防ぐことを目的に活動し、その様子はオンラインでも同時配信されました。
最高気温20度と、少し肌寒さを感じる10月10日(月・祝)。参加者の親子が次々と松江市殿町の松江城近くにある島根県庁駐車場に集まってきました。午前9時半すぎ、活動がスタートすると、参加者は次々と堀川に入り、水中の水草を回収して集めていきました。あっという間に大人が抱えきれないほどの量が集まり、驚いた様子で水草を眺める参加者もいました。
堀川は宍道湖とつながっている淡水と海水が混じり合った汽水域です。全国的にも珍しい汽水域について参加者に理解を深めてほしいと、市民有志でつくる「千鳥のお堀を学ぶ会」の共催により、生き物調査も実施されました。同会の中田光俊代表や島根大学生物資源科学部の学生たちが、前もって「まつえワニの会」によって仕掛けられたかごわなを引き上げると、ミシシッピアカミミガメやモクズガニ、クサガメ、スッポンが捕獲され、参加した子どもたちから歓声が上がりました。子どもたちは網で生き物の捕獲にも挑戦。在来種でハゼの一種のヌマチチブを捕まえるなど、堀川の豊かな自然を体感しました。宍道湖特産のシジミ採り競争もあり、皆で採ったシジミの大きさを競いました。
清掃と調査は4回実施され、参加者からは「初めて知る生き物がたくさんいた。身近に絶滅危惧種がいることに驚いた」「堀川に外来種がいることを初めて知った」などと声が上がり、改めて環境問題の重要性を身近に感じていました。そして、島根県有数の観光地として多くの人が訪れる国宝・松江城のすぐそばを流れる堀川の環境を整備する大切さを学びました。今後も島根の自然環境を守っていきましょう。
◆主 催:山陰中央新報社
◆共 催:千鳥のお堀を学ぶ会
◆後 援:「汽水の松江堀川」魅力アップ協議会、松江市
◆協 力:千鳥の杜学園教育推進会議、まつえ環境市民会議、まつえワニの会、カナツ技建工業、社会福祉法人開花