どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
愛媛新聞社
【TSF!!2022】愛媛開催
西予市は、大地(ジオ)が育んだ自然や生態系をまるごと学ぶことができる「ジオパーク」に認定されています。その拠点である四国西予ジオミュージアム(同市城川町下相)を中心に「TOYOTA SOCIAL FES‼」が9月23日、現地とオンライン配信の両方で開催され、計110人が化石観察や鍾乳洞探検を通して地球環境を守るためにできることを考えました。
愛媛大学社会共創学部の榊原正幸教授が、地球は内部のマントルの運動で地表のプレートが動いて火山噴火や地震を繰り返しており、プレートの動きで大陸に堆積物が付け加わって四国の大地ができたことを解説。「地球は生きている。四国沖の南海トラフでは100~150年周期でプレート境界地震が起きているが、これも自然の力。不必要に恐れず、災害とどう折り合っていくかを学び、考えることが大事」と述べました。フィールドワークでは、一般社団法人SGSや四国西予ジオガイドネットワークのガイドの案内で、ミュージアム近くの下相のジュラ紀化石の露頭を訪ねました。黒瀬川の川岸に露出している石灰岩の表面をぬらすと化石が浮かび上がり、ジュラ紀末期(約1億5千万年前)の二枚貝やウニなどを観察することができ、参加者は太古に思いをはせました。
ジュラ紀の石灰岩にできた穴神鍾乳洞(同市城川町川津南)の洞窟探検にも挑戦。地元の川津南やっちみる会メンバーの先導で、水滴の石灰分が積み重なってできた石筍(じゅん)や石柱を見たり、コウモリやカマドウマなど洞窟内に生息する珍しい動物や昆虫を観察したりしました。
同ミュージアムの榊山匠学芸員は地球46億年の歴史をひもとき「車の燃料の石油は植物プランクトンなどが原料。私たちが暮らせるのも多くの生き物が地球にいたから。大切な宝物をこれ以上消費しないよう、次世代につなげて」と訴えます。今治南中1年の橋田佳世子さんは「コウモリがすめる環境を守りたい」。愛媛大1年の山田絵美佳さんは「多様な生き物と共生していることを実感した」。同、渡邊真麻さんは「人間は地球の歴史に現れて間もないのに環境を脅かしている。できることを考えたい」と話していました。
◆主催:愛媛新聞社
◆共催:西予市、四国西予ジオパーク推進協議会