【世界水泳の会場になる 百道浜をきれいに】
2012年から和白干潟や室見川の清掃を行ってきましたが、今年の会場は来年開催予定の「世界水泳選手権福岡大会」の競技会場でもある百道浜。海洋マイクロプラスチックについて学び、清掃活動を行うというプログラムです。10月1日、秋晴れの中、68人のご参加をいただきました。また、当日の活動の模様はオンラインで同時配信を行いました。
【博多湾岸特有の マイクロプラスチック】
まず、ダイバーの視点から海のことを伝える「ふくおかFUN」の大神弘太朗さんからのお話。海の環境を守ることが地球温暖化の緩和やSDGsの実現につながることなどを学びました。大神さんが特に大切に考えているのは身近なことと自然との関係。「閉鎖度が高い博多湾を囲む海岸では、緑色のマイクロプラスチックがとても多く見られます。マットなどに使われる人工芝の細かな破片が側溝を流れ川を下って海に流れ込むのです」と教えてくださいました。お話の後、浜辺に移動して清掃活動をスタート。ピンセットでしか取れないような細かな緑色の粒の多さに気づき、みなさん驚かれていました。
【きれいに見える浜で 細かなゴミを取り除く】
「ここにはよく来るのですが砂浜にこんな小さなゴミが落ちているとは驚きました」「拾い出すと切りがありませんね」と大学生のお二人。「知らず知らずのうちに海を汚しているんですね」と娘さんと一緒に参加の女性。ゴミ袋として配られた小袋は、緑色の人工芝を中心とした多様なマイクロプラスチックでいっぱいに。「海や地球のためになることができてよかった」と言うお子さんも。活動は笑顔で終了しました。
【豊かな海を守るため 小さなことからでも できることを続けよう】
清掃前後で、風景に大きな変化はありませんが、みなさんの力で百道浜がきれいになったことは確かです。
最後に大神さんが「今日のような小さなことが、海を守り、地球を救うことにつながっていきます。今日だけではなく、できることからやっていきましょう」とあいさつ。地球温暖化などの問題を、身近に感じた一日でした。そのことは大学生のこんな感想にも。「今日のこと、周りの友人にもめっちゃ伝えて、今度は一緒にやりたいと思います!」。一歩ずつ、みんなで続けていくことで、自然豊かな海が守られるのです。
◆主 催:西日本新聞社
◆協 力:一般社団法人ふくおかFUN、西南まちづくりラボ、一般社団法人福岡SDGs協会