どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
岩手日報社
「TOYOTA SOCIAL FES !!~高松公園環境保全プロジェクト」は11月4日、盛岡市の高松公園で開かれました。高松公園は白鳥の飛来地、桜や紅葉の名所として知られる自然豊かな市民憩いの場です。市民ら約90人が、岩手大の学生が講師を務める環境学習や公園の清掃活動を通じて、身近な自然や環境を守るために自分にできることを考えました。
岩手大環境マネジメント学生委員会の学生約10人が環境に関する2択クイズを出題しました。参加者は海洋ごみに占めるプラスチックの割合や1年間に国内で出るごみの量など地球規模の問題から、「盛岡市では使い捨てカイロは燃えるごみに捨てられるか?」といった身近な話題まで幅広い内容のクイズに答えて理解を深めました。副委員長の中谷地佑衣さん(人文社会科学部3年)は「環境問題は大きなテーマに感じるかもしれないけど、小さな行動の積み重ねが解決につながる。大人が意識することで、子どもたちにも広がっていくと思う」と効果を期待しました。
当日はあいにくの雨天でしたが公園内は紅葉が進み、高松池には飛来した白鳥の姿も見られました。参加者は公園の管理会社・寿広の皆さんの協力の下、遊歩道を埋め尽くした落ち葉を拾い集めました。同市南青山町の会社員稲野雅子さん(47)は「高松公園は桜や紅葉など季節を感じられる身近な場所。雨で短い時間だったけど、景色を見ながら清掃も楽しめた」と充実した表情で話しました。
かつてスケート国体の会場にもなった高松池は冬に張る氷が薄くなり、40年ほど前から氷上スポーツの利用ができなくなりました。深刻化する猛暑や気象災害など、地球温暖化は私たちの生活と切り離せないほど身近に迫っています。同委員会は「環境」をテーマに学内外で活動し、幼稚園や高校などでワークショップも開催しています。菅原日向子委員長(同3年)は「国や企業がリサイクル技術を開発しても、一人一人の意識が育たないと進まない。子どもたちが楽しく学べるように、これからも環境教育に力を入れていきたい」と意欲を新たにしました。
◆主 催:岩手日報社
◆後 援:盛岡市
◆協 力:寿広、岩手大学環境マネジメント学生委員会