どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
福島民友新聞社/福島民報社
猪苗代湖は福島県のほぼ中央に位置し、磐梯朝日国立公園内にある日本で4番目に広い湖です。天を映す鏡のように美しいことから、「天鏡湖」とも呼ばれていますが、過去には水質日本一を誇ったこの湖も、近年は化学的酸素要求量(COD)の上昇などによる水質の悪化が進んでいます。ふくしまの宝である猪苗代湖の水質を守るため、10月21日、猪苗代湖天神浜で水草を回収する清掃活動を行い、約80人が参加しました。
はじめに、主催者の「NPO法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議」より、湖の環境について説明がありました。湖に繁殖する水草は、春から夏にかけて成長する間、水を浄化する働きがあります。しかし、秋から冬にかけて枯れ、腐食することが水質汚濁の一因となっています。汚濁抑制のため、この時期に水草の除去が必要です。これまでに回収された水草の量は、2009(平成21)年以降累計で25メートルプール4面分ほどになります。
猪苗代湖の水環境について理解を深めた後、天神浜の南側をスタートに、北側まで約200メートルを移動しながら、浜辺に打ち上げられた大量の漂着水草を回収しました。農作業用のフォークなどで水草をコンテナに入れる作業と、コンテナを軽トラックに積む作業を分担して行いました。水を含んだ水草は見た目より重く、大変な作業です。
参加者からは「活動後、浜が見違えるほどきれいになった」「かなり体力を使う作業だったが、とてもやりがいがあった」などの感想が寄せられました。
主催、共催の皆さんと力をあわせて回収した水草は、コンテナ533個分の量になりました。水草は軽トラックで保管場所へ運ばれ、そこで冬の間乾燥させた後、農作物の堆肥等として有効に活用されます。
今回は、若い世代の方々にも多数参加いただきましたが、地域の豊かな自然を県民自らの手で守っていくために、その魅力だけでなく、抱えている課題も次の世代に伝えていくことが重要です。ふくしまの宝である猪苗代湖の豊かな水環境が、いつまでも美しくあり続けることを願います。
◆主 催:NPO法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議
◆共 催:猪苗代ロータリークラブ
◆協 力:福島民報社/福島民友新聞社
福島県いわき市にある四倉海岸は全国でも数少ない砂に不純物が少なく、歩くたびに独特の音が鳴る「鳴き砂」の名所です。この貴重な砂浜を後世に残そうと多くの人が集い、状況を知り、地元の団体と力を合わせて、水辺をきれいにしました。
海開き前の7月9日(日)。いわき市の白い砂浜が広がる四倉海岸で、鳴き砂調査や清掃活動を行いました。今年は、感染対策を十分図ったなかで新型コロナウイルス感染拡大前と同様の現地のみの開催となりました。開催当日は、いわき鳴き砂を守る会会員の方々や福島工業高等専門学校の学生たち、地元トヨタ販売店の方々にも参加してもらい鳴き砂が「キュッキュッ」と聞くことができる範囲を調査および清掃活動を行いました。
はじめに、いわき鳴き砂を守る会の桶田隆司さんが、社会問題となっているマイクロプラスチックが鳴き砂に大きな影響を与えていることを詳しく説明しました。その後、参加者は同海岸の砂浜約400メートルで、落ちているペットボトルやビニールなどのゴミ、流木などを拾いました。調査後は、砂が鳴いたところとそうでないところを地図に書き込み鳴き砂マップを完成させました。前日に雨が降った影響で一部エリアでは鳴きませんでしたが、砂の上を足で踏んだり、木の棒で擦りながら押しついたりして鳴き砂の音を確認しました。
四倉海岸では、様々な要因で鳴き砂のエリアが狭まっていますが、会の皆さまの地道な活動のお陰で、何とか「鳴き砂」が維持されている状態です。「鳴き砂」があるということは、きれいな海岸であるといえます。今回の清掃活動では、県内外から約100人が集まり、砂浜の美化につとめながら美しい自然を守るという意識を育んでもらいました。奇跡的に残った「鳴き砂」をこの先の未来に残していけるように、現状を理解し、自然環境の保護について考え、普段から行動していきましょうね。
◆主 催:いわき鳴き砂フェスティバル実行委員会
◆協 力:福島民友新聞社/福島民報社