どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
下野新聞社
那須山麓から県東辺部を流れる関東随一の清流、那珂川。鮎やサケの遡上で有名なこの川で、今年もTOYOTA SOCIAL FES!! 2023が開催されました。すっかり秋めいた3連休初日の10月7日、大田原市にある淡水魚水族館「なかがわ水遊園」と那珂川水系河川の清川では、事前応募の80名が参加してのイトヨの保全活動に関する座学とクリーンアップ活動が行われました。
2012年から取り組まれている環境保全の参加型アクションプログラム。今年は那珂川水系に生息している絶滅危惧種「イトヨ」の保護活動を目的に開催されました。開催当日、参加者は会場に展示されたオフィシャルカー、クラウンによる給電実演を見学したのち、なかがわ水遊園内のおもしろ魚館に移動し座学に参加。那須塩原市内や那珂川水系河川に生息するイトヨの生態について熱心に耳を傾けました。
今回、座学を担当してくれたのは、なかがわ水遊園の斎藤真子さん。クイズを交えながらイトヨの生態を分かりやすく説明してくれました。イトヨには海と川を行き来する陸海型と淡水のみで暮らす陸封系が存在し、陸封系がいるのは栃木県と北海道、青森県、福島県、福井県のみ。冷たくてキレイな水、水草のある場所を好むイトヨの生態を守ることはSDGs(持続可能な開発目標)の一つ、「陸の豊かさを守る」にも通じます。座学を通じてイトヨの生態を理解した参加者は、その後、バス2台に乗車し30分ほど移動。那須塩原市立鍋掛小学校に到着後、すぐ脇を流れる清川に向かい、二手に分かれ上流と下流からゴミ拾いを行いました。
45分ほどの活動を終えた参加者の手にはたくさんのゴミが。外来の水草や空き缶、プラスチックゴミに紛れ、自動車のワイパーの一部やケーブルなども回収されました。ある参加者は「イトヨは見られなかったものの、サワガニやカエルは見ることができました」と話し、別の参加者は「イトヨが住むキレイな川をいつまでも残したいと思いました」と語り、帰りのバスに乗車していきました。なかがわ水遊園に戻った参加者は、その後、飼育されているイトヨなどを観察した後、それぞれの家路につきました。
◆主 催:下野新聞社
◆共 催:栃木県なかがわ水遊園