どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
上毛新聞社
TOYOTA SOCIAL FES!!は今年で10回目。これまでの10年間で活動に参加したのは、約9万6千人。子どもから高齢者まで約100人が参加した今回(10月8日)は、昨年に引き続き高層湿原が魅力の赤城山覚満淵周辺での開催です。シカの食害から樹木を守る防護ネット巻きや覚満淵の自然観察に挑戦しました。
当日は、標高が高いため気温は10℃を下回りやや肌寒いものの、熱心に取り組みました。参加者は6班に分かれて、それぞれ地元の自然保全団体メンバーによる指導の下、活動がスタート。
本来、森は植物と動物たちとのバランスが保たれていますが、動物が増え過ぎてしまうと、植物がダメージを受けてしまうのです。覚満淵周辺では、シカの増加に伴う食害によって、ニッコウキスゲをはじめとする草原の植物や、周辺の樹木への被害が増えています。食害を防ぐため、参加者は2〜3人でグループを組み、樹木の防護ネット巻きを実施。シカは隙間があれば木の幹を食べてしまうため、根元からしっかりと木にネットを巻く作業を繰り返しました。ネット巻きの後は、覚満淵に移動して、指導者の解説を聞きながら湿原の木道や鳥居峠を散策しました。
「赤城山の樹木を守るために必要な防護ネットまきを、その背景を噛みしめながら体験してほしい」との指導者の言葉を受けて、参加者の作業にも熱が入ったようです。「この作業によって、赤城山の自然保護に貢献できてよかった」という参加者もいました。自然散策では、「何を聞いても、詳しく説明してくれる」指導者の解説を聞きながら、絶景を堪能していたようです。
防護ネット巻きは、地元自然保全団体が長年にわたって実践してきた活動です。「樹木へのダメージを少しでも減らしたい」との思いを抱いて取り組んでいます。こうした地道な活動に込められた意図を参加者も実際に体験することで共有できました。
防護ネット巻きを長く継続してきた結果として、覚満淵や鳥居峠の美しい姿を愛でることができると、参加者は実感できたようです。
◆主 催:上毛新聞社
◆協 力:赤城山の自然保護活動推進協議会