どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
福井新聞社
6月17日、風が気持ちよく吹き通る好天の中、坂井市三国町の浜地海岸でTOYOTA SOCIAL FES!!が開催されました。県外からも観光客が訪れ、福井の海は美しいと評判ですが、長年漂着ゴミや不法投棄などの問題に悩まされています。今回のイベントでは、そんな福井の海の現状を知り、未来のために何ができるのか考えます。昨年までは、コロナ禍の影響でオンライン開催もありましたが、今年は現地での実施となりました。
今年で11年目となるこのイベントでは、海について学ぶ講座と清掃活動、地引網体験が行われました。「越前松島水族館」の鈴木館長による海の環境講座では、浜辺に捨てられたゴミが環境にどう影響を及ぼすか、海の生き物の特徴を交えながら説明しました。「遊び好きなイルカは、海水を飲み吐きする遊びの中でビニールを誤飲してしまい、お腹に溜まることが原因で衰弱してしまう」など、実際に起きている問題を写真を見せながら取り上げ、参加者の環境意識を高めました。
当日は子どもから大人まで約200名が参加し、いよいよ清掃活動がスタート。一見きれいに見える砂浜も、近づいて見るとマイクロプラスチックの小さなゴミや、漂着ゴミ、網の破片の漁業ゴミなど様々な種類のゴミが散らばっていました。大学生のグループは放棄された大きなタイヤを協力して拾ったり、子どもたちは自然と触れ合いながら楽しそうにゴミを拾ったりと、笑顔が絶えない清掃活動となりました。
清掃後は、伝統漁法「地引網」を体験。大きな鯛やカラフルな赤オコゼが取れ、子どもたちは越前松島水族館スタッフによる魚の解説を興味深く聞いていました。解説の後、魚の触れ合い体験があり、参加者たちは海の命を肌で感じていました。
最後に記念撮影を行い、プログラムは終了。いっぱいになったゴミ袋がずらりと並び、海岸は清掃前と比べより美しく、安心して遊べる場所へと変わりました。参加した親子は「今年の夏は、きれいになったこの海で家族と遊びたい」と嬉しそうに語ります。また、子どもたちや高校生からは、「海がきれいになって嬉しい」「魚と触れ合えて楽しかった」「次に訪れた時もゴミを積極的に拾って、海の豊かさを守っていきたい」といった声が寄せられました。プログラムを通して、福井の海の現状を見て聞いて触れたことで、環境への意識が高まったという参加者が多く、海を美しく保つことの大切さを実感していました。
◆主 催:福井新聞社
◆共 催:浜地里海を育てる会
◆協 力:越前松島水族館、浜地浜茶屋振興会