どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
静岡新聞社
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 〜静岡の自然保護・再生プロジェクト〜が11月11日(土)、牧之原市相良海岸(須々木地区)で開催されました。県内外から108人が参加。アカウミガメの産卵場所である相良海岸でウミガメの生態について学び、砂浜を保護するための堆砂垣(たいさがき)作りに取り組みました。
地球環境について学んでいる常葉大学社会環境学部2年の曽根健太さん、小田優介さんからウミガメの生態とウミガメを取り巻く環境についてのミニ講座がありました。温度や湿度が適切に保たれている、他の動物からの被害に遭わないなどの条件を満たす砂浜が侵食され、ウミガメの産卵場所が減ってしまっているのだとか。堆砂垣を設置することによって風力が弱まり、風下に砂が堆積、砂浜を修復できます。参加者はウミガメの現状や堆砂垣作りの意義を真剣なまなざしで聞いていました。
続いて曽根さん、小田さんからウミガメクイズが出題されました。ウミガメが一度に産む卵の数や性別の決まり方など、全部で10問。グループごとに答えを考え、楽しくウミガメについて学びました。
海岸に移動してグループごとに堆砂垣作りをスタート。同市のアカウミガメ保護団体「カメハメハ王国」の山本明男さんは「砂浜にアート作品を作るつもりで楽しんでください」と呼びかけました。サイズの異なる竹を組み合わせ、高さ約1・5メートル、長さ約5メートルの堆砂垣が10基完成。流木やゴミなどを拾い、海岸清掃も行いました。
参加者からは「日々の生活を見直す機会になりました」「環境のために自分たちに何ができるかを考えていきたいです」という声が聞かれ、「環境保護活動の大切さを知ってほしい」というカメハメハ王国や曽根さんたちの思いが参加者に伝わった様子。小田さんは「ウミガメを取り巻く現状の深刻さを伝えた上で堆砂垣作りにつなげられてうれしい」と話しました。
「今日作った堆砂垣の効果を来年見に来てください」とカメハメハ王国の小野田祥未さん。今回の活動を思い出し、また相良海岸を訪れることが環境保護につながるはずです。持続可能な未来のために、できることから少しずつ。
◆主 催:カメハメハ王国
◆協 力:静岡新聞社・静岡放送、常葉大学
◆後 援:牧之原市