どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
奈良新聞社
川上村は山林が約95%を占める自然豊かな村です。500年以上昔、室町時代から続く吉野林業の中心地にあり、森を育みながらきれいな水を下流に届けてきました。また吉野川・紀の川最源流部の原生林を村が購入し保全するなど、水源地を守り続けています。しかし近年は観光客やキャンパーが増えアウトドアでのマナー違反も散見。ごく一部のマナー違反者により大量のゴミが河川敷や森の中に捨てられるなど放置ゴミが大きな問題となっています。
参加者は8月20日、晴れ渡った青空の下、同村西河の「あきつの小野公園」に集合。川上村役場の職員から、自然と一体となって生きてきた同村が源流の村として取り組んできた水環境や景観の保全活動について学んだ後、村内に捨てられたバーベキュー用の網やコンロ、未使用の炭、調味料などを写真で紹介。参加者から、驚きとため息の声が漏れました。
その後、道路沿いと山中の道沿いの2班に分かれてゴミ拾いを開始。最初は道路沿いの方がゴミが多いのではと思っていましたが、実際は山中の道沿いの草むら各所に大量のゴミが捨てられていて、参加者は驚いた表情を見せました。道路沿いにはタバコの吸い殻が多いのに比べ、山中の道沿いは酒瓶、ペットボトルなどの他に、毛布、カーペット、衣類、機械の金属部品など不法投棄と思われるものもありました。
公園の駐車場には「 ①火気の使用 ②ゴミの放置 ③水をよごす行為」について「しないでください」と訴える大きな看板が掲げられ正しいマナーの広がりを期待していますが、まだまだ道半ばの状況です。
ゴミ回収を終えた一行は持ち寄ったゴミをブルーシートに並べて分類。「川上村地域づくりインターン」として村内に滞在中の大学生3人が班ごとに意見や感想を集約しました。若者からは「タバコや酒瓶など大人が出したゴミが多い」といった意見が。大人からは「見えにくい所に隠すように捨てるのは、後ろめたさがあるからでは」といった意見が出ました。
活動を終えた大学生は「今回参加した人が周りの人に放置ゴミの問題を伝えることで『ゴミを捨てない』という意識の輪が広がれば」と話しました。地道な活動を続けることで、きれいな吉野川を未来に残していきたいと願います。
◆主 催:奈良新聞社
◆共 催:川上村、森と水の源流館(公益財団法人吉野川紀の川源流物語)