どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
山陰中央新報社
この取り組みは島根県の豊かな自然を守るため、11年前から続けてきました。新型コロナウイルスの影響で中止となった年もありましたが、2年連続で開催することができました。今年も国宝・松江城(松江市殿町)周辺を囲む堀川の清掃活動と生き物調査を実施。近年、堀川では水草の繁茂が問題になっています。腐って異臭を放ったり、遊覧船の運行を妨げたりする水草を回収しようと、3歳から61歳まで81人が参加しました。
最高気温32・4度と真夏日になった9月16日(土)、参加した親子が次々と松江城近くの島根県庁駐車場に集まりました。午前10時になると参加者が堀川に入り、水草を集めました。スタンドアップパドルボード(SUP)の普及に取り組む松江市の団体RAINBOW WAVE(レインボー・ウエーブ)も協力。参加した子どもたちがSUPに乗って繁茂している大量の水草を引き上げました。
堀川は宍道湖とつながり、淡水海水が混じる汽水域として、独自の生態系を維持しています。全国的に珍しい汽水域について理解を深めてもらう活動に取り組む「千鳥のお堀を学ぶ会」の協力で、子どもたちが生息している生き物について調べました。
同会の中田光俊代表や島根大学の学生の指導を受けた子どもたちが堀川の中に網を入れると、メダカやトンボの幼虫のヤゴ、上皇さまをはじめとする皇居の生物学研究所が国内で初めて確認したことで知られるシンジコハゼなどが見つかりました。一方、外来種のブルーギルもいて、参加した松江市立古志原小学校6年の福間豪映君(11)は「外来種を減らしたい」と話しました。
宍道湖特産のシジミを取り、大きさを競う競争もあり、優勝した出雲市立四絡小学校3年の三原大君(8)は「こんな大きなシジミがいるんだ」とびっくりしていました。
清掃と調査は午前、午後の2回行われ、参加者からは「メダカやヤゴがたくさんいた」「予想以上に水草があった」などと声が上がり、身近な環境問題にあらためて目を向けるきっかけになりました。そして、島根県有数の観光地として多くの人が訪れる国宝・松江城のすぐそばを流れる堀川の環境を守る大切さを学びました。
◆主 催:山陰中央新報社
◆共 催:千鳥のお堀を学ぶ会
◆後 援:「汽水の松江堀川」魅力アップ協議会、松江市
◆協 力:千鳥の杜学園教育推進会議、まつえ環境市民会議、RAINBOW WAVE、社会福祉法人 開花