どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
愛媛新聞社
松山市沖、高浜港からフェリーで約10分の距離にある興居島は、かんきつ栽培が盛んで、美しい海と豊かな自然に囲まれた離島です。一方で過疎が進み、高齢化率は6割を超えています(2020年国勢調査)。こうした島の現状を学び、環境問題や地域活性化を考えるTOYOTA SOCIAL FES‼が10月22日にあり、廃校になった島の小学校に約120人が集まりました。
旧泊小(同市泊町)は09年に閉校され、現在は約10年前から島の地域おこしに取り組む「しまのテーブルごごしま」(藤内宏次郎代表)などに活用されています。体育館であった開会式で、藤内代表が校舎を改修したカフェ運営やプールでの音楽イベント開催などの活動を紹介しました。また、愛媛大教育学部の竹下浩子准教授が全国の廃校数やゴミの分別方法についてクイズ形式で解説、参加者はチームに分かれて楽しく学びました。
続いて白い砂浜が広がる相子ケ浜海水浴場を清掃しました。海岸にはたくさんのペットボトルや食品の空き袋が漂着。発泡スチロールなどの小さなプラスチックゴミも多く、参加者は「これがマイクロプラスチックになるんだね」などと驚いた様子でした。みんなで集めたゴミは、45リットルのゴミ袋51個分にもなりました。松山市エコリーダーで県地球温暖化防止活動推進員の濱口英之さんは「海のゴミは、多くが生活の中から出たゴミが流れ着いたもの。普段からしっかり分別することが大切」と話していました。
ボランティア団体「地域活性団体しまいる」(千葉未来代表)も協力。流木を使ったモビール作りや、運動場での玉入れ大会もありました。愛媛大3年の尾上晃子さんは「100人以上で集めても、まだゴミが残っていた。解決には多くの人の協力が必要」とし、同大3年の里見綾華さんは「実際に漂着ゴミの多さを見て、深刻さが分かった。教員を目指しており、子どもたちとも考えたい」と決意。同大3年の西川ひなのさんは「ゴミ問題は一人一人が自覚することが大事だと思う。今もきれいに整備された小学校には、大好きな場所だという、地域の方々の思いが伝わってきた」と話していました。
◆主催:愛媛新聞社
◆協力:しまのテーブルごごしま、地域活性団体しまいる、愛媛大学