どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
佐賀新聞社
佐賀県内の憩いの場として県民から広く親しまれている佐賀県立森林公園。佐賀市を貫く嘉瀬川の東岸に位置し、敷地面積約40ヘクタールには、芝生公園のほかに野球場やテニス場などのスポーツ施設も併設しています。公園中央には河川とのつながりを持たない、雨水だけで貯水した人工の親水施設「自然池」があります。そんな自然池の水位を下げる「池干し」を実行し、大学生や親子連れが、池に生息する魚や水生生物について11月11日に観察しました。
自然池の池干しは、水質改善と池の生態系調査を目的に10年前から続けられています。この日は、公園の関係者や周辺の住民など約170人が参加しました。佐賀の水環境や水生生物を研究する学生サークル「佐賀大学Green‐Nexus」のメンバーや市民らが、タモやバケツを持って、一列に並んで魚を浅瀬に誘い込みました。
池干しで捕まえた魚や水生生物は、コンテナとブルーシートでつくった臨時のプールに放たれました。子どもたちはプールを囲み、悠然と泳ぐフナなどに興味津々。身を乗り出しながら手を伸ばして、必死になって魚を取ろうとしていました。佐賀市内から友達同士で参加した小学4年生の田中一成君と一丸智也君は、外来種のブルーギルを見て興奮。「本当にしましま模様で青みがかっている」など声を上げ「外とのつながりのない単独池に、こういう外来種がいるのは、放流したとしか考えられない」と話していました。
自然池から捕獲した魚や水生生物について佐賀大学農学部1年の亀井裕介さんが解説。この日たくさん捕獲したヘラブナについて「ヘラブナはもともと琵琶湖にしか生息しておらず、佐賀にいるということは国内外来種となります」と説明しました。佐賀大学Green‐Nexus副代表の藤久保あさひさん(佐賀大学理工学部2年生)は「人工池にも多種多様の生物が生息している。身近な生物が消えてなくならないように、私たちの生活行動が環境保全に密接につながっている」と話しました。
◆主 催:佐賀新聞社、佐賀県立森林公園指定管理者/パークマネジメントさが
◆協 力:NPO法人嘉瀬川交流軸、佐賀大学Green-Nexus、久保田まちづくり協議会、嘉瀬まちづくり協議会、鍋島まちづくり協議会