どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
北海道新聞社
道内でのさまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。13年目の今年も道内各所で計7回の活動を行いました。今回は帯広市で行われた十勝平野に生息する動植物の生態系について理解を深める体験の様子をご紹介します。10月14日、早朝のピリリと肌寒い気温の中、夫婦や親子連れ、JICA海外研修生など約45名が集まりました。
帯広の森は元々農地だったところで、長年の地道な植樹活動によって、エゾリスが生息するほど緑豊かな森林となりました。一方で、エゾリスは外来種であるチョウセンゴヨウの種を好物にしており、他の植物の生育に悪影響を及ぼしているという問題もあります。主催者から帯広の森やエゾリスの会の活動について説明があった後、森の動植物についての話があり、参加者たちは興味を持って聞き入りました。エゾリスの生態を知り、在来種と外来種の違いについて学んだ座学の後はいよいよ外来種チョウセンゴヨウの実生の抜き取りをしていきます。
11時頃には日が昇り、まさに「十勝晴れ」といったあたたかい太陽の日差しの下、参加者たちはチョウセンゴヨウの実生抜き取りを行ないました。親子で参加する家族も多く、笑い声の絶えない楽しい雰囲気が帯広の森に広がりました。親子で参加、芽室町の小泉蒼太さん(息子)・怜児さん(父)は、「大きい実生を抜く体験ができて楽しかった」「今回初めて参加。貴重な体験ができた」といい、札幌市の三和晴登さんは「普段森に入って活動することがないので、楽しい経験ができた。実が入った松の実を見ることができて新鮮だった」と話しました。
今年も地元の参加者に加えて、遠方からの参加者やJICAの協力を得てアジア、アフリカ各国からの研修生が参加、地域や国境の垣根を越えグローバルに地球環境保全を考えるイベントとなりました。さまざまな人たちとの交流を楽しみながら、学びを深めることができ、参加者たちは充実感を得られたようでした。帯広の森が目指すゴールはまだ先にあり、持続的な森の保全活動が必要です。参加者たちは、森の中で過ごす時間を楽しみ、共に力を合わせて森づくりを続けようという思いを新たにしました。
◆主 催:エゾリスの会
◆後 援:北海道新聞帯広支社
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。13年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。今回は酪農の重要性と命の大切さを学ぶ体験の様子をご紹介します。10月5日、小雨降る肌寒い秋の気温の中、家族連れなど97名が集まりました。
釧根エリアは北海道内でも有数の酪農王国で、渡辺体験牧場は摩周山麓の草原に70 の土地と120頭の乳牛を持つ牧場です。参加者たちは、2班に分かれて体験をスタートしました。一頭の乳牛からは、1日2回に分けて30~50ℓほど搾乳することが可能です。乳しぼりにはコツがいり、参加者たちは悪戦苦闘。おいしいバター作りには力と根気が必要で、牛のエサやり体験では、牛たちが機敏に舌を動かして餌をねだる様子にみな驚いていました。トラクターで大草原を周遊し、北海道の広大さに感動する体験も。寒さを感じながらも大満喫して楽しむことができました。
参加者たちは普段は馴染みのない牛との触れ合いに大満足。子どもたちは大喜びで体験が終わっても草原で遊び続けました。参加者からは「バター作りが一番難しかった。でもバターも牛乳もすごく美味しくて楽しかった」(小学生)「バターづくりはいい体験になった。固めるのが少し難しかったが、味は抜群に良く、やはり鮮度が良いと牛乳もバターもすごく美味しくなるのだと実感」(30代)「子どもが牛乳大好きで毎日牛乳を飲んでいるので、参加できて本当にうれしい。普段飲んでいる牛乳の成り立ちや、紙パックからできるのではなく生き物から出ているんだと実感でき、よい経験になった」(30代)といった感想も聞かれました。
「みなさん寒い中、とても楽しそうに参加していた。参加者が満足そうで何よりです」と関係者は話します。10月の釧路は非常に寒く、風が強く吹いていましたが、参加者たちは、充実した時間を過ごしました。普段何気なく飲んでいる牛乳が、どうやってわたしたちのところへやってくるのか。牧場での実際の体験を通して、体感することができました。牛との触れ合いで動物の生命力をしっかりと感じた参加者たち。環境への意識の高まりや気づきには実際に体験をして触れることが大切との思いを新たにしました。
◆主 催:渡辺体験牧場
◆後 援:北海道新聞釧路支社
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。13年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第5弾は札幌市で行われた人と自然との共生について考える体験の様子をご紹介します。秋晴れの9月28日、家族連れや大学生、環境保全に関心のある人など約90名が参加しました。
札幌市は約6割が森林で占められる豊かな自然に囲まれた都市です。緑豊かな藻岩山はスキー場もあり、観光客も多く訪れますが、近年ゴミが多く散見され、自然への悪影響が懸念されています。また、誤って毒きのこを摂取するという事故も発生しています。藻岩山の自然とともに生きるためにはゴミ拾いや正しいきのこの知識が必要です。 参加者たちは藻岩山登山道を歩き、資源ゴミなどを30分ほどでたっぷり回収しました。山中にはまだ多くのゴミが残っている可能性があり、継続的な活動の必要性を感じます。ゴミ拾いの後は、きのこ鑑賞会とフィンランドのスポーツ「モルック」の2つのプログラムを行いました。
藻岩山きのこ観察会によって、藻岩山に自生するきのこ100種類以上が紹介され、興味津々の参加者たち。初めて目にするきのこも多く、参加した子どもたちは楽しそうに学びました。また、北海道大学モルックサークルの指導のもと、はじめてのモルック体験は大盛り上がり。戦略的な知恵が必要な競技ですが、参加者たちも楽しめた様子で道具の購入を検討する人も。学生ボランティアの運営補助もあり、楽しい時間を過ごしました。「ゴミ拾い、きのこのお話が楽しかった」(小学生)「モルックが一番楽しかった。またいろいろな人と一緒にやりたい」(小学生)「自然環境を大切にしようという気持ちが高まった。印象に残っているのはたくさんの種類のきのこ。身近な自然の恵みや奥深さに触れることのできる活動に参加してみたい」(大学生)
「皆さんの楽しそうな笑顔が印象的でした。自然豊かな藻岩山は、みなさんの身近な場所にあります。今回をきっかけに自然の楽しさ、守る大切さなどについて考えてもらえたら」と参加した関係者は話していました。参加者たちは藻岩山の自然に触れ、自然への感謝の気持ちをあらためて感じることができました。ふるさとの自然を守る大切さを見つめ直すクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。
◆主 催:エコチル事務局
◆後 援:北海道新聞社
◆協 力:株式会社りんゆう観光、藻岩山きのこ観察会、北海道大学モルックサークル
さまざまな取り組みを通して自然に触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。13年目を迎える今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第4弾は、道南の人気観光地、函館・湯の川地区の清掃活動についてご紹介します。
函館湯の川温泉旅館協同組合が主催する「湯の川温泉花火大会」。地元民や観光客を毎年楽しませてくれる夏の風物詩です。しかし花火大会後は、観客が残した飲食物やペットボトルなどのごみが会場に散乱。毎年旅館組合のメンバーが清掃活動をしていますが、人手不足により負担が大きいことが課題でした。TOYOTA SOCIAL FES!!は10年前よりこの活動に参加。作業員は約2倍に増加したとのことで、今後も継続していきたい活動の一つです。夏日となった8月18日、会場には受付開始と同時にやる気に満ちた参加者が集まり、高い熱気であふれていました。
地元在住者を中心に総勢130名が集まり、海岸と温泉街一帯は、青いビブスを着た参加者でいっぱいに。ごみを拾い集める火ばさみとごみ袋を手に、海岸沿いや温泉街などのコースに分かれ、散乱したごみを一つずつ拾い集めました。
花火大会後の温泉街に散乱した瓶・缶・ペットボトルなどの廃棄物や津軽海峡から湯の川海岸に打ち上げられた漂着ごみなど、拾い集めた大小さまざまなごみの量は1時間ほどでごみ袋100袋分になりました。作業終了後、達成感や充実感でいっぱいの参加者たちに今回の感想を聞くと「きれいにできてうれしかった」林希空さん(8歳)「普段お世話になっている湯の川温泉の海岸に何かできることがないかと思い参加しました。このようなイベントがないとゴミを拾う機会もないので、本当に良いイベント」小濱圭祐さん(46歳)などの声が上がっていました。
海岸や温泉街で熱心にごみを拾う参加者たちの姿は、多くの市民の目を引きました。参加者たちは地域活動に貢献できたことへの喜びを感じられ、環境を守る意識が高まった様子でした。ふるさとの自然を守る大切さを改めて見つめ直し、一人一人の力の大きさを感じられるクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。
◆主 催:湯の川温泉花火大会実行委員会
◆後 援:北海道新聞函館支社
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。今年は道内各所で計7回の活動を行っています。第3弾は湧別川河川敷での清掃活動や自然を楽しみ学ぶ体験をしました。北見山地の天狗岳からオホーツク海へ流れる湧別川は、その流域に豊かな自然が残っている地域です。開催日の7月28日は晴天。家族連れなど75名の参加者たちが集まりました。
まずは川辺の清掃活動。量は少ないながらも、ペットボトルなどの資源ゴミが落ちていたため、継続的な清掃活動の大切さをあらためて感じました。ゴミ拾いの後は魚類の採取と水質調査。ウグイやエゾウグイ、モクズガニ、フクドジョウが大量に採取できました。水質がきれいな川にしか生息できない生き物ばかりで、湧別川は見た目だけではなく、本当にとてもきれいな川であると実感。特定外来生物のウチダザリガニも多く、生態系が脅かされていることもわかりました。
午後からは川釣りやカヌー、植物観察などで自然をたっぷり堪能。川の水はひんやりして気持ちよく、虫も多く夏本番の大自然を体感できました。「一番楽しかったのは魚釣り!きれいな川にしか生息しないヘビトンボを直接捕まえることもできてうれしかった」(9歳女子)「全部楽しかった!もっともっとやりたかったけれど時間が来て残念。川で黒曜石を見つけることができてびっくり。家族みんなで集めて楽しかった」(12歳女子)など、参加者たちの楽しげな声も聞かれました。
生物や植物、川にたっぷりと触れ合い参加者たちは大満足。保護者たちも「理科の授業を受けているようで面白かった」と楽しめた様子でした。安全に川に入って遊べる貴重な機会なのでぜひ継続してほしいとの声もありました。「今年も多くのお子さんが楽しんでくれて非常にうれしい。これからも湧別町の自然に触れ合いつつ、健やかに成長していってほしい」と参加した関係者は話します。今日の体験から、川辺の環境を保全することが実際に触れた生物の生育環境を守ることにつながると実感できました。今後の活動への期待も高まります。
◆主催:ゆうべつアウトドアクラブ YU-PAL、湧別川のサクラマスを考える会、遠軽町河川愛護少年団川の学校
◆後援:湧別町教育委員会、網走開発建設部、サッポロ エコロジー事務所、FRSコーポレーション(株)、北海道新聞北見支社
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。13年目の今年も道内各所で計7回の活動を行います。第2弾として、苫小牧市で開催された、動物や地域の自然に触れて、人と生物の共生や生物の大切さを学ぶ体験の様子を紹介します。開催日の7月20日は、朝から気温が高く、日差しも強い中、苫小牧在住者を中心に札幌近郊なども含め約100名が参加しました。
今回の開催場所は豊かな自然が広がる苫小牧市のノーザンホースパーク。ここでは引退した競走馬やポニーなど、約80頭の馬たちが生活していますが、その一方で、フランスギクなどの指定外来種による生態系への悪影響が懸念されています。豊かな自然環境を保護するために、外来種の駆除活動が必要です。 今年、新たな取り組みとして、帯広畜産大学・栁川教授によるヒグマの生態に関する青空ミニ講座を実施。年々ヒグマによる被害が拡大している中で、参加者たちは真剣なまなざしで興味深く耳を傾けていました。
真夏日に近い炎天下で、参加者たちは汗だくになりながら、外来種であるフランスギクなどを見つけて抜いていきます。1時間ほどの活動で、30ℓのゴミ袋30袋分の外来種を駆除しました。達成感を感じた後は楽しみにしていた乗馬体験。明るい日差しの中、馬の乗り心地や力強さを体感していました。千歳市の山田大輔さん(39歳)は、「毎日忙しく生活していますが、今回は一歩引いた視点で社会のことをしっかり考える良い機会となりました。何度も通ったこの道に、こんなに多くの外来種があり、北海道の草花が駆逐されていたことを知りませんでした。今回は一つ貢献できたという思いです。子どもにとってもいい経験になりました」と話しました。
閉会後も余韻を楽しむように、ほとんどの参加者がパーク内のアトラクションを楽しんでいました。今回の乗馬や駆除の体験から、生物の多様性や自然環境を保全する大切さについて考えるきっかけとなり、常日頃の身近な自然環境を自発的に守ろうとする意識も高まりました。ふるさとの自然を守る大切さを見つめ直すことのできるクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。
◆主 催:ノーザンホースパーク
◆後 援:北海道新聞社
◆協 賛:トヨタ自動車
自然に触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。13年目の今年も道内各所で計7回の活動を行います。第1弾は旭川・江丹別川で行われた特定外来生物ウチダザリガニの駆除活動を通し自然を守る大切さを学ぶ体験の様子をご紹介します。開催日の6月15日は気温も高く、やや日差しの強い晴天。夫婦や親子連れ、友人同士など約80名が参加しました。
多くの自然が身近に存在する旭川市ですが、市内の江丹別川には特定外来生物であるウチダザリガニが生息し、水底生物などの貴重な生態系を脅かしています。このウチダザリガニが旭川市で初めて発見されたのは2005年(平成17年)。その後、旭川市生物多様性推進協議会では、市民団体等と協力して防除活動を行っています。今回は旭川市民をはじめ、近郊の市町村や遠くは札幌市からもたくさんの参加者が集まり、駆除活動をスタートしました。
晴天の中、参加者たちは胴長を着てざぶざぶと川に入り、網を使って川底にいるザリガニを捕まえていきます。前日に仕掛けたわなにかかっていたものを含めて約400匹を捕獲しました。その後、塩茹でにされたザリガニの試食を行い、参加者からはおいしいとの声が上がりました。参加した罍絢斗さん(11歳)は「捕まえるのが難しかったけれど、楽しかった。味もおいしい」と笑顔をみせていました。畑山直樹さん(55歳)は「外来種から川の生態系を守るという目的もさることながら、水が冷たく自然に癒されて気持ちよかった。また参加したい」と話しました
関係者は、「楽しみながら環境保全への貢献が果たせて貴重な経験ができた」と話します。初夏の暑さにも負けず、駆除活動を楽しんでいた参加者たち。川に入り水辺の生き物に触れ、自然環境を保全する大切さを学ぶことができました。駆除活動の手応えを感じ、活動を続ける大切さを実感したようです。今後の活動への期待も高まります。
◆主 催:旭川ウチダザリガニ防除隊
◆後 援:旭川市、北海道新聞旭川支社