どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
東奥日報社/デーリー東北新聞社
2025年に開港400年を迎える青森市の青森港。昭和に青函連絡船の岸壁拡充で砂浜が失われましたが、21年に「あおもり駅前ビーチ」がオープンし、人々の暮らしのそばに海がある、かつての姿を取り戻しつつあります。昨年に続き、魚がすみやすい砂浜を目指してTOYOTA SOCIALFES‼が開かれ、家族連れや高校生、仕事仲間など、県内の約90人が参加しました。
初めに駅前ビーチの管理運営を行う「シソラ」の相馬りこさんが、海洋ゴミについてクイズを交えて紹介し「青森から流れ出たゴミは青森に戻ってくる」と説明しました。あおもりみなとクラブの志田崇さんは、大気中の二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」に役立ち、魚のすみかにもなる海草アマモが、高水温の影響のためか今春減少してしまった─と報告。「ナマコとも相性が良いスゲアマモを増やしたい」と話しました。
参加者たちは軍手をはめて砂浜の清掃活動を開始。海藻などに交じって、プラスチック容器や空き缶、ペットボトルなどがたくさん集まりました。地引き網の引き上げ体験では、「いち、に、いち、に」のかけ声に合わせて網を引っ張り上げると、フグの稚魚やアミメハギ、ワタリガニ、ハゼなどが捕れ、子どもたちは大喜び。ただ昨年よりも捕れた魚が少なく、志田さんは「アマモが減った影響かもしれない」と話しました。スゲアマモの種まきでは、水深の深い場所に根付かせるため、紙粘土に種を付けて、海に向けて投げ入れました。会場には西秀記青森市長も訪れ「きれいな状態を維持してもっと豊かな海にしていきたい」と呼び掛けました。
きれいになった砂浜で、海と八甲田丸をバックに記念撮影。県民や観光客の憩いの場になっている駅前ビーチの環境を、今年も維持することができました。2年連続で参加した青森市の会社員は「去年植えたアマモが枯れてしまったのは悲しかった。活動を続けていかなければいけないと思いました」、同市の高校生は「ゴミを拾うだけでなく、出さないようにすることが大切だと感じました」と話しました。参加者たちは活動を通して、環境保全のために「自分にできること」を見つめ直した様子。一人一人の思いと行動の積み重ねが青森の海を守り、地球温暖化防止にもつながっていきます。
◆主 催:東奥日報社
◆共 催:NPO法人あおもりみなとクラブ
◆協 力:NPO法人あおもり若者プロジェクト クリエイト
自然豊かな八戸地域は、清らかな水や多様な植物とともに発展してきました。こうした美しい環境を守り、次世代につなぐことが、今を生きる私たちに求められています。「TOYOTA SOCIAL FES!!Presents~青森環境保全プロジェクト~」は9月8日、八戸市津波防災センターと周辺で開催されました。市内外から親子連れや学生ら約80人が参加し、環境を守り続けるために必要なことを考えました。
八戸地域を流れる馬淵川流域はもともと、農作物や藍の栽培に適した土壌でした。イベントでは始めに、環境科学技術研究所研究員の山上睦さんが、時代と共に栽培されなくなっていった藍を、環境をきれいにする植物として活用する事例を紹介しました。続いて、この日のために育てられた藍を使った「生葉染」の藍染め体験がスタート。八戸工業大学教授の川守田礼子さんと学生の指導の下、絞り模様を付けた白い布を染液に浸しました。時間を置いて染液から取り出した時は緑色だった布が、風に当てると淡い青色に変化。参加者は歓声を上げて喜んでいました。
その後は、沼館緑地公園と沼館2号緑地公園へ向かう2コースに分かれてゴミ拾いを実施。タバコの吸い殻やペットボトルが多かったのですが、ゴミ箱の蓋などの大きな物も落ちていていました。参加者は丁寧に拾い集め、環境美化に汗を流しました。八戸高専5年の工藤大彰さんはいとこの市立中居林小3年・木村圭伸君と参加しました。工藤さんは「きれいな藍染めができた。いとこが環境に興味を持つきっかけになれば」と語り、木村さんは「一緒にゴミ拾いをして楽しかった」と話していました。
生葉染にはきれいな水と新鮮な藍の葉が必要です。体験を通して、私たちの地域に当たり前にある水のありがたさ、その源となる自然環境の大切さを学びました。ゴミをポイ捨てしないことはもちろん、市民一人一人が環境への理解を深め、自分たちができることから積極的に行うことが環境を守るには大切です。かつて藍の栽培が盛んだった地域の美しい自然をみんなで協力して守っていきましょう。
◆主 催:デーリー東北新聞社
◆共 催:特定非営利活動法人循環型社会創造ネットワーク
◆協 力:学校法人八戸工業大学、青森県環境教育促進協議会、公益財団法人環境科学技術研究所