どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
岩手日報社
「TOYOTA SOCIAL FES!!2024~高松公園環境保全プロジェクト~」は11月2日、盛岡市高松の高松公園で開催されました。同公園は白鳥の飛来地、桜の名所として知られていますが、40年ほど前から氷上スポーツができなくなるなど地球温暖化の影響が現れています。同日は雨天の中、市民ら約90人が環境学習会や清掃活動に参加し、地域の自然を守るために一人一人ができることを考えました。
「カーボンニュートラルを実現するためにできることはどっちでしょう」。学習会は脱炭素に関する2択クイズからスタートしました。講師は岩手大学環境マネジメント学生委員会の14人。学生が製作した垂直軸型風力発電機も展示し、プロペラ型と比べて騒音が小さいメリットなどを説明しました。
高松公園の生き物を題材にした紙芝居も披露しました。毎年飛来する白鳥やオナガガモ、ボタンなど季節ごとに見られる花について説明しました。環境悪化で見られなくなったホタルが、2006年には住民団体の地道な活動によって約40年ぶりに見られるようになったエピソードも紹介。参加者は真剣な表情で聞き入っていました。人文社会科学部3年の氣仙玲子さんは「環境問題は抽象的で大きな課題というイメージかもしれないけど、身近な公園のことに置き換えて考えるきっかけにしてほしい」と理解が広がることを期待しました。白鳥が飛来した池周辺は木々が色づき、遊歩道には落葉が広がっていました。小雨が降り続く中、参加者全員で清掃活動に取り組み、短時間でたくさんの落ち葉が集まりました。
家族で参加した同市箱清水の公務員古沢知之さん(34)は「思ったよりゴミが少なくて、普段から公園をきれいにしてくれる活動のおかげだと思った。環境のために地産地消などできることから実践していきたい」と実感を込めました。同委員会は、「環境」をテーマに子ども向けのワークショップや大学構内の緑化活動などに取り組んでいます。遠藤祐佳委員長(理工学部3年)は「幅広い世代に向けた学習会はあまりないので新鮮だった。きょうの活動が一人一人の行動につながってほしい」と願っていました。
◆主 催:岩手日報社
◆後 援:盛岡市
◆協 力:岩手大学環境マネジメント学生委員会、寿広