どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
福島民友新聞社/福島民報社
猪苗代湖は福島県のほぼ中央に位置し、磐梯朝日国立公園内にある日本で4番目に広い湖です。天を映す鏡のように美しいことから、「天鏡湖」とも呼ばれていますが、過去には水質日本一を誇ったこの湖も、近年は化学的酸素要求量(COD)の上昇などによる水質の悪化が進んでいます。ふくしまの宝である猪苗代湖の水質を守るため、10月12日、猪苗代湖天神浜で水草を回収する清掃活動を行い、約100人が参加しました。
はじめに、主催者の「NPO法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議」より、湖の環境について説明がありました。湖に繁殖する水草は、春から夏にかけて成長する間、水を浄化する働きがあります。しかし、秋から冬にかけて枯れ、腐食することが水質汚濁の一因となっています。汚濁抑制のため、この時期に水草の除去が必要です。これまでに回収された水草の量は、2009(平成21)年以降累計で25㍍プール4面がいっぱいになるほどです。
猪苗代湖の水環境について理解を深めた後、天神浜の南側をスタートし、中央まで約200㍍を移動しながら、浜辺に打ち上げられた大量の漂着水草を回収しました。農作業用のフォークなどで水草をコンテナに入れる作業と、コンテナを軽トラックに積む作業を分担して行いました。水を含んだ水草は見た目より重く、大変な作業です。参加者からは「猪苗代湖をキレイにできた。今後も積極的に清掃活動に取り組みたい」「協力して水草回収作業ができて良かった」などの感想が寄せられました。
皆さんと力をあわせて回収した水草は、コンテナ562個分の量になりました。水草は軽トラックで保管場所へ運ばれ、そこで冬の間乾燥させた後、農作物の堆肥等として活用されます。今回は、若い世代の方々にも多数参加いただきましたが、地域の豊かな自然を県民自らの手で守っていくために、その魅力だけでなく、抱えている課題も次の世代に伝えていくことが重要です。ふくしまの宝である猪苗代湖の豊かな水環境が、いつまでも美しくあり続けることを願います。
◆主催:NPO法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議
◆協力:福島民報社/福島民友新聞社
福島県いわき市の四倉海岸には、乾いた砂浜を歩くと、ふしぎな音がする「鳴き砂」と呼ばれる砂の名所があります。この全国でも数少ない貴重な砂浜を後世に残そうと多くの人が集い、現状を知り、環境について学びました。地元の団体と鳴き砂を研究する学生たち、県内各エリアのトヨタ販売店の人たちと力を合わせて、水辺をきれいにしました。
海開き前の7月6日(土)。400m続く白い砂浜が広がるいわき市の四倉海岸では、幅広い年代から約80人の参加者が集まりました。 鳴き砂は、自然環境が整っている健全な場所にあるといわれ、砂浜の上を歩くと「キュッキュ」と砂の粒子が擦れた音が聞こえます。
はじめに、いわき鳴き砂を守る会の桶田隆司さんが、社会問題となっているマイクロプラスチックが鳴き砂に大きな影響を与えることを参加者に理解してもらおうと詳しく説明しました。その後、参加者は同海岸の砂浜に落ちている、ペットボトルや空き缶などのゴミ、漂流物などを拾いました。調査後は、砂が鳴いたところとそうでないところを地図に書き込み鳴き砂マップを完成させることができました。参加した神田瑞季さんは「清掃活動や鳴き砂の調査など色々楽しめてよかったです」と話し、佐々木健登さんは「鳴き砂の音を聞けて楽しかったです」と話しました。参加者は、砂の上を足で踏んで、砂の粒を木の棒で擦りながら押し、鳴き砂の音を確認しました。
東日本大震災から13年が経過した四倉海岸では、鳴くエリアが浜辺の開発など、様々な要因で震災前より狭まってはいるものの、奇跡的に残っています。砂浜が鳴くという事は、綺麗な砂浜と言えます。この貴重な自然遺産の一つである「鳴き砂」をこの先の未来に残していけるように、今を生きる私たちが現状を理解し、地球環境の保護について良く考えていきましょう。そして、ゴミの分別や使える物の再利用など日常生活でできることを普段からこころがけて、環境にやさしい行動をしていきましょうね。
◆主催:特定非営利活動法人いわき鳴き砂を守る会
◆共催:四倉海水浴安全対策実行委員会
◆協力:福島民友新聞社/福島民報社