どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
神奈川新聞社
10月12日、鶴見川河川敷で自然環境を再生・創出する活動TOYOTA SOCIAL FES!! in 神奈川「かながわ環境保全プロジェクト」が開催されました。本来、川辺には在来種のオギやアシなどが茂っていましたが、近年外来種が繁殖したことで景色は一変しました。そのため、昔の景色に戻そうと、外来種の駆除や在来種の植樹作業を行い、環境再生の大変さや楽しさを体験しました。
今回の会場は、2012年からNPO法人鶴見川流域ネットワーキングが整備活動を実施している河川敷で、外来種セイタカアワダチソウの駆除作業や在来種のヤブカンゾウの植栽作業を行いました。セイタカアワダチソウの根には在来種にとって毒の成分があるため、土の中に根を残さないように、参加者は根元から慎重に引き抜きました。続いて、雨水を一時的に蓄えて浸透させる「レインガーデン」作りのためにヤブカンゾウを植えます。根が広がるように根に泥団子を抱かせて植えるので、子どもたちはうれしそうに泥団子作りに励み、来年の初夏にはオレンジ色の花が咲くと教えられると、「楽しみー」と声があがりました。
作業を終えた参加者は口をそろえて「楽しかった」と話し、大学1年生女子は「泥団子を利用した植え方に驚いた」、小学6年生女子は「河川敷を昔に戻す協力ができてうれしかった」と充実感に満ちた表情でした。また、小学3年生の保護者は「子どもが外来種や在来種などを理解できる年齢になり、楽しいだけじゃなく勉強にもなったはず。私たち大人も自然に触れ合える良い機会になりました」と、親子にとって有意義な一日になったようでした。
河川敷の整備作業は12年もの歳月をかけた結果、おおよそ計画通りに川辺の環境は昔の姿を取り戻し、他では見られない懐かしい景色を楽しむことができます。同法人代表理事の慶應大学岸由二名誉教授は「ようやく景色が元に戻ったので、これからはさらに魅力的な河川敷にするために、花づくりの拠点にもなるように努めたい」と語り、新たなる目標を参加者に伝えました。新たに進化していく川辺が、今後どのような姿を見せてくれるのか、誰もが楽しみに思ったに違いないでしょう。
◆主 催:神奈川新聞社
◆共 催:特定非営利活動法人鶴見川流域ネットワーキング
◆後 援:横浜市教育委員会