どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
北國新聞社
遠浅で海水の透明度が高い大島海水浴場(志賀町)は、環境省が選定した「日本の海水浴場88選」にも名を連ねる砂浜海岸です。白砂青松の景観が美しく、隣接する大島キャンプ場を含め、夏の行楽シーズンには多くの家族連れや若者でにぎわう人気スポットです。そこで今年のTOYOTA SOCIAL FES!!では、能登ならではの「里海」である大島海水浴場の環境保全につながる活動を実施しました。
この日は親子連れをはじめとした約50人が参加しました。開会式後、まず地引き網が行われました。参加者は既に網が仕掛けられている浜辺に移動し、地元の漁師さんが網の左右両端につながるロープを機械で巻き取るのをまずは見守ります。沖合に広がった網が絞られるように近づくと、漁師の濱田岩晴さんの指示で参加者は網を懸命に引っ張りました。
網が浜辺に接近すると、魚が水面からぴょんぴょん飛び跳ね、「あと、もうちょっと」「魚来い!」と子どもたちはロープを引きながら歓声を上げます。波打ち際に網が引き寄せられると、濱田さんら漁師の皆さんが魚の名前を呼び上げながら、網にかかった魚を次々とカゴに投げ入れました。この日は、キス、アオリイカ、クロダイ、シマダイなど、食卓でもお馴染みの魚が幅広く取れました。子どもたちは、生きた魚やイカを両手で掲げ、父母らに得意気な表情で「全然平気だよ」と話しかけていました。取れた魚は持ち帰ることもできました。「刺身にしようか」と、この日の夕食のメニューについて、家族で相談する姿がそこかしこで見られました。参加者は地引き網の醍醐味を味わうととともに、魚種豊富な能登の海の豊かさを実感し、大自然の恵みを守り続けることの大切さを学びました。
地引き網の後には、トヨタのハイブリッド車「アクア」を電源とした防災給電の説明が行われました。石川県では今年元日に能登半島地震が発生したほか、9月21日には記録的な大雨が能登を襲いました。停電の時に役立つ給電機能への関心は高く、満タンであれば一般家庭の5日分の電力をまかなえるとの説明に、参加者は真剣な表情でうなずいていました。また、参加者は海岸清掃にも取り組みました。海にすむ生き物が飲み込むなどして生態系への影響が懸念される微小なプラスチック類やペットボトルなどのゴミを拾い集め、恵み豊かなふるさとの海を守り続ける貴重な体験となりました。
◆開 催:北國新聞社
◆協 力:志賀町、大島キャンプ場