どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
山陰中央新報社
ラムサール登録湿地である島根県東部の宍道湖は、全国で7番目に大きい湖。淡水と海水の入り交じる汽水湖のため魚種が豊富で、特に国内の湖では最大の漁獲量を誇るヤマトシジミはその生態が水の浄化に大いに役立っています。12年目となる今年のTOYOTA SOCIAL FES!!では、出雲市の宍道湖岸に親子連れや学生ら約50人が集まり、この環境を守り続けるために必要なことを学びました。
秋晴れに恵まれた10月26日、宍道湖西岸の県立宍道湖自然館ゴビウス(出雲市園町)に3歳から74歳の参加者が次々と集まってきました。ここは汽水域の生態系に着目した水族館。魚類、両生類、水生昆虫など200種1万点の多様な生き物が出迎えてくれます。参加者はジオラマ水槽や生き物に直接触れられるタッチプールなどを巡りながら宍道湖の生き物の生態に関するワークシートのクイズを解き、外来種の問題や絶滅が心配される生き物などについて学びました。その後は大型のカヌー「サバニ」に乗って宍道湖を遊覧。水面に跳ねる魚や湖岸の野鳥を観察し、最後にシジミ汁も味わいました。
幼なじみや家族と一緒に参加した出雲市立今市小学校4年の松谷禅君(10)は、シジミの濾過作用によって水質が浄化されるメカニズムを教わり「知らなかったことがいろいろ分かってうれしい」とにっこり。ゴビウスに300回以上来館している同市立中部小学校3年の妹尾航君(9)は祖父清行さん(74)と参加し「サバニは初めてで楽しかった。もうちょっと水がきれいだといいな」と話しました。
この日は、島根大学生物資源科学部の学生3人が〝先生役〟としてボランティア参加。東京出身の2年名嘉眞朝大さん(19)は「独自の生態系を維持する汽水域の魅力を子どもたちに伝えられれば」と言い、同じ東京出身の2年秋田蛍太郎さん(20)は「島根は身近な水辺が多く、遊びや体験を通して環境への学びを深めることができる場として貴重。教えることを通じて、今日は僕自身も新たな発見がありました」と話します。この日の体験を通して、身近に当たり前にある自然環境の大切さを学び、身近な環境課題にも改めて目を向け、気付くきっかけになりました。恵み豊かなふるさとの自然を、一人一人の理解と協力で守っていきましょう。
◆主催:山陰中央新報社
◆後援:出雲市
◆協力:島根県立宍道湖自然館ゴビウス、島根県立青少年の家サン・レイク