どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
佐賀新聞社
佐賀県民の憩いの場として広く親しまれている佐賀県立森林公園。佐賀市を貫く嘉瀬川の東岸に位置し、敷地面積約40㌶には、芝生公園のほかに野球場やテニス場などのスポーツ施設も併設しています。公園中央には河川とのつながりを持たない、雨水だけで貯水した人工の親水施設「自然池」があります。そんな自然池の水位を下げる「池干し」を11月9日に実行し、大学生や親子連れが、池に生息する魚や水生生物について観察しました。
自然池の池干しは、水質改善と池の生態系調査を目的に約10年前から続いています。この日は、公園の関係者や周辺の住民など約140人が参加しました。佐賀の水環境や水生生物を研究する学生サークル「佐賀大学Green‐Nexus」のメンバーや一般の参加者が、タモやバケツを持って、一列に並んで魚を浅瀬に誘い込みました。
池干しで捕まえた魚や水生生物は、コンテナとブルーシートでつくった臨時のプールに放たれました。子どもたちはプールを囲み、身を乗り出しながら悠然と泳ぐフナなどに興味津々。手を伸ばして、必死になって魚を捕ろうとしていました。白石町から参加した小学2年生の田島諒人さん(8)は、魚を生け捕る大学生の投網をじっと観察し、外来種のブルーギルが網にかかると「外来種の魚だからすぐに取り除かないとダメ」と話し、テナガエビをつかむと「素揚げにすると美味しいんだよ」と声を弾ませていました。
自然池から捕獲した魚や水生生物について佐賀大学Green‐Nexus代表の亀井裕介さん(佐賀大学農学部2年)が解説。この日数多く捕獲したフナについて「佐賀にはヘラブナやギンブナなど3種類しかいません。ヘラブナはもともと琵琶湖にしか生息しておらず、佐賀にいるということは国内外来種となります」と説明しました。副代表の古川陽渡さん(同農学部2年)は「実際に池に入ってみると、大きな魚がぶつかってきて、自然池でも、生息する生き物の多様性を感じました。参加者は池干しを通じて、自然の豊かさに満足したはず」と話しました。
◆主 催:佐賀新聞社、 パークマネジメントさが
◆協 力:NPO法人嘉瀬川交流軸、佐賀大学Green-Nexus、久保田まちづくり協議会、嘉瀬まちづくり協議会、鍋島まちづくり協議会