どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
熊本日日新聞社
会場となったのは有明海の中央部東側に位置する荒尾干潟です。南北約9・1キロメートル、東西最大幅約3・2キロメートルで、単一の干潟としては国内有数の広さを誇ります。多種多様な生き物の宝庫であり、渡り鳥の飛来地としても有名。国際的にも貴重な湿地で、2012年には「ラムサール条約湿地」に登録されました。12回目を迎える今回のプロジェクトでは、世界が認めた荒尾干潟でゴミ拾いと生き物の観察をしました。
朝から小雨がぱらつく会場に、夫婦や家族連れ、学生など約100人が集結。参加者は長靴姿で、手にはスコップやバケツを持っています。清掃班と生き物観察班の2班に分かれ、いよいよ活動スタート。開始時には雨も止み、心地いい潮風が吹き抜けていました。
一見するときれいな干潟ですが、よーく見ると小さなプラスチック片や空き缶、空き瓶などが落ちていました。参加者は岩の隙間に手を伸ばしたり泥をかき分けたりしながら、ゴミを拾っていきます。荒尾干潟は、有明海の対岸に雲仙普賢岳や多良岳を望む絶好のロケーション。参加者の皆さんも「気持ちいいね〜」と雄大な景色を満喫している様子です。地元在住の家族連れは「何度訪れても飽きない美しい場所。特に夕日がきれいですよ」と教えてくれました。清掃の後は、干潟に生息する小さな生き物を観察しました。大きな石を動かすと、カニやヤドカリが隠れていることも。参加者たちは「こっちにいた!」と声をあげて協力し合いながら捕まえていました。最後は、荒尾干潟保全・賢明利活用協議会の祝原光雄さんと福田信雄さんの解説で、生き物の生態について学びました。
活動終了後、参加者の皆さんは「自然を満喫しながら、楽しく活動できました」「とてもきれいな場所なので、またゆっくり遊びに来たいです」と笑顔で話してくれました。荒尾干潟では近年、マイクロプラスチックなどのゴミが増えて深刻になっているそうです。多様な生き物のオアシスである荒尾干潟は、絶滅危惧種の渡り鳥も飛来する貴重な場所。干潟の豊かな自然環境を守ることが、希少な生き物を守ることにつながります。世界的に貴重な干潟を後世に残したいー。豊かな自然を守ることの大切さを学んだ一日となりました。
◆主 催:熊本日日新聞社
◆共 催:熊本県 荒尾市
◆協 力:熊本県立岱志高等学校