どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
大分合同新聞社
大分市馬場の磯崎海岸で10月26日、TOYOTA SOCIAL FES!!が開かれました。かつてアカウミガメの産卵地として知られていた海岸ですが、2013年以降は産卵が確認されていません。「再びウミガメの古里にしよう」という目標の下、大分県内の学生や地元住民ら約80人が集まってゴミ拾いなどに取り組みました。
ミニ講義ではNPO法人おおいた環境保全フォーラムの内田桂理事長が、ウミガメの生態について「漁業用の網に絡まって死んだり、漂着したプラスチックゴミで産卵場所が汚れたりして絶滅の危機にある。海洋ゴミが大きな問題となっている」と説明しました。大分県立芸術文化短期大学の藤原厚作講師は、漂着する海洋プラスチックゴミについて解説。「何度も漂着と漂流を繰り返している古いゴミや、壊れた養殖資材など、海岸ごとに特徴がある。身近なところから調べて、環境問題に関心を持ってほしい」と呼びかけました。
参加者は日本文理大学(NBU)の学生の指導に沿って、ペットボトルキャップを使ったアート制作に挑戦しました。捨てればゴミですが、活用すればすてきな作品に生まれ変わります。その後、海岸に移動して漂着ゴミを拾い集めました。芸文短大2年の河野琴音さんは「ゴミの量や種類の多さに驚いた。私たちが気を付ければ減らせる物ばかり」と感想を述べました。NBU2年の宮﨑航平さんは「プラスチックゴミは海の中で分解されず、生き物に悪影響を及ぼす。減らす意識を広めていきたい」と話しました。
イベントには大学生や高校生、小学生、地元の人たち、企業の社員などさまざまな人が参加しました。芸文短大2年の吉武鈴菜さんは「みんなで力を合わせて海岸をきれいにすることができた。一人一人の行動が大きな成果につながる」と実感しました。参加者はゴミ拾いやアート制作を通して、環境保全への意識を高めました。ペットボトルキャップの作品で表現したのは、ふ化したウミガメが海に入っていくシーン。参加者の意識が地域全体に広がっていけば、きっと磯崎海岸にウミガメが戻ってくることでしょう。
◆主 催:大分合同新聞社
◆共 催:NPO法人おおいた、環境保全フォーラム、日本文理大学
◆協 力:馬場区自治会