どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
河北新報社
仙台市唯一の海水浴場として長年親しまれてきた深沼海水浴場は、2011年の東日本大震災による津波被害の後、長らく遊泳禁止が続いていました。昨年夏に14年ぶりに再開し、かつての姿を取り戻しつつあります。10月4日に実施された本プロジェクトでは、市内外から親子連れなど約100名が参加。紙芝居でカーボンニュートラルへの理解を深めた後、環境サークル「海辺のたからもの」の代表・畠山紳悟さんからレクチャーを受け、さっそく浜辺の清掃活動に取り組みました。
深沼海水浴場は比較的大きなゴミが流れ着きにくいと言われており、一見するときれいな砂浜が広がっています。しかしよく見ると、細かく砕かれたプラスチックやガラス片、ちぎれた漁網などが細かな砂の間から見え隠れ。中にはペットボトルのふたや使用済み花火など、ポイ捨てによるゴミも散乱しており、参加者たちが持つゴミ袋の中は50分間でいっぱいになりました。「どこから来たんだろうと思うようなゴミがたくさんあった」という声も聞かれ、世界中の海を漂う海洋ゴミ問題に対する関心も高まっていたようです。
清掃活動の後は、近くの全天候対応型施設「プロスペクトフィールド」へ移動し、回収したゴミの種類を確認。特に多かったのは、カキの養殖で使用される「豆管(まめかん)」と呼ばれるプラスチック製のパイプです。「カキ養殖が盛んな宮城の海には豆管が非常に多く漂着します」と畠山さんが解説してくれた通り、ほとんどの参加者が拾っていました。また、プラスチックの原料となるレジンペレットと呼ばれる粒も多く流れ着くことを学びました。拾ってきたゴミについて考えを深めた後は、そのゴミを使ったツリーづくりに挑戦。豆管をビーズのようにつなげて装飾したり、空き缶やペットボトルなどをボンドで貼り付けたりしました。
海洋プラスチックゴミの問題は世界的にも深刻化しています。仙台市から参加した女性は「目の前のゴミをただ拾うだけでなく、なぜこうした活動をしなければならないのかということにも目を向けていきたい」と、海洋環境の保全と海水浴場での清掃活動について想いを新たにした様子。よりよい未来をつくるため、これからも地域の人たちと一緒に活動を続けていくことが重要だということを、参加者それぞれ実感していました。
◆主 催:河北新報社
◆協 力:海辺のたからもの
◆企画制作:河北新報社営業局