どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
福島民報社/福島民友新聞社
福島県いわき市の四倉海岸には、全国でも珍しい「鳴き砂」が分布しています。鳴き砂は足で踏んだり、手で握ると「キュッ、キュッ」と音を立てるのが特徴で、自然環境が整ったきれいな砂浜にしか存在しないといわれています。7月13日、この貴重な砂浜の環境を未来に残すため、地元の団体や学生、県内各エリアのトヨタ販売店の人たちなど約110人が参加し、清掃活動などを行いました。
全員でトングとゴミ袋を持ち、海岸を丁寧に回った清掃活動では、約6㎏のゴミが集まりました。その中で、プラスチックが占めた割合は約25%。海の生態系に加え、人間の健康にも影響を及ぼす可能性があるプラスチックゴミは、近年大きな問題になっています。参加した國分晴菜さんは「ポイ捨てをせず、リサイクルの意識を持つことで、プラスチックを含めたゴミを減らして地球環境に協力したい」と話しました。
次に行われたのは鳴き砂の範囲調査です。参加者はグループ単位で砂浜に散らばり、各エリアの砂をカップに入れ棒でこすって、「よく鳴く」「少し鳴く」など4段階で評価。結果的に約7割の範囲で鳴き砂を確認できました。参加した阿久津芹奈さんは「これまで鳴き砂の存在を知らなかった。本当に音が鳴って驚いた」と振り返りました。キュッ、キュッと鳴く砂に驚いたり、感動したりと貴重な経験をすることができました。参加者全員で四倉海岸の環境を守っていこうと改めて認識しました。
閉会式では「いわき鳴き砂を守る会」の桶田隆司さんが清掃活動や鳴き砂調査などの講評を述べ、今後も四倉海岸での環境保全を続けること、その活動に多くの人が参加してほしいと呼びかけました。次の世代にきれいな海岸や鳴き砂を残すためには、日頃から環境を意識することが大切です。まずは身近な地域の現状を自分で確かめて、できることから考えてみましょう。ゴミの分別や使える物の再利用など日常生活でできることを考えていきながら、身近なことから取り組んでみましょう。
◆主催:特定非営利活動法人 いわき鳴き砂を守る会
◆協力:四倉海水浴安全対策実行委員会、福島民友新聞社、福島民報社
◆企画制作:福島民友新聞社