どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
高知新聞社
高知県は全国一の森林率を誇る森の県です。しかし、人口減少によって森を守る人が少なくなり、森林の荒廃や温暖化への影響が心配されています。そこで本プログラムでは、高知市土佐山の「土佐山アカデミー」と協力し、自然をあそびの素材として楽しむイベントを行い、森に触れ、全身で自然を感じることで、森林が私たちの暮らしとどのようにつながっているのか、気付いてもらうことを目指しました。
11月1日、土佐山アカデミーに約100人が集まりました。最初に、高知県立大学の学生が「あそびを創る」ためのアイスブレイクを担当し、「環境言葉づくりゲーム」を実施。自由な発想で言葉をつくり出すワークを通して、初対面の参加者同士の距離が一気に縮まり、場が温まっていきました。
続く講師の話では、「世の中にはあそびのヒントがあふれている」「みんな、あそびの天才」というメッセージが投げかけられました。今回使うのは、管理が追い付かず地域課題になっている放置竹林の竹。課題だったはずの竹が、アイデア次第で「あそび道具」に変わっていきます。参加者はのこぎりで竹を切り、削りながら「どうしたらもっと面白くなる?」と試行錯誤。楽しいあそびを創りながら、放置竹林の課題にも向き合うという体験です。完成度を競うのではなく、あそびながら環境を考えることが目的。竹が「課題」から「可能性」へと変わる時間となりました。あそびが形になると、グループごとに完成したあそびを交換してグループごとに体験。同じ竹でも、鳴らす・転がす・飛ばすなど発想はさまざま。創り方や見え方が違うからこそ、「こんな工夫があったか」とお互いのアイデアに刺激を受ける様子が見られました。
竹を切ったり削ったりする作業は、自然を知るための入り口となる体験でした。手を動かす時間の中で、竹の扱われ方や森林管理の現状にも意識が向いていきます。参加者からは「竹に触れる機会がないので、親子で良い経験になった」という声があり、特に大学生は「子どもが夢中であそびを考える姿に、自分も引き込まれた」と話していました。楽しむことが、自然や環境を理解するきっかけにつながりました。
◆主 催:高知新聞社
◆協 力:NPO法人土佐山アカデミー、高知県立大学