どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
10年間で約9.6万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
沖縄タイムス社/琉球新報社
2年ぶりの開催となるTOYOTA SOCIAL FES !!が11月5日に開催され、県内で第2回目の活動となる今回は「街なかマングローブで環境を学び、保全しよう!」をテーマに那覇市の漫湖水鳥・湿地センター周辺で、水鳥やマングローブ林の観察、植栽活動を行いました。
青空の下、子供から大人まで約84人が参加し、身近にある自然について学び、触れあいました。
漫湖水鳥・湿地センターの周辺には、ラムサール条約に登録された湿地「漫湖」があります。漫湖は、海水と淡水が混ざり合う汽水です。約11 haのマングローブ林が広がっており、魚やカニなどたくさんの生き物が生息しています。また、それらをエサとする鳥たちが170種類以上も集まってくるので「水鳥たちの楽園」とも呼ばれる豊かな自然があります。
参加者たちはグループに分かれて、活動を行いました。漫湖を見渡せるとよみ大橋では、双眼鏡を使ってマングローブの上で休息するアオサギ、泥の中から顔を出すトントンミーを観察しました。近くの遊歩道ではスコップを手に穴を掘り、クワンソウの苗を植栽しました。また歩いていると、有毒な植物「ホシアザミ」や「ミフクラギ」が自生している場所がありました。海岸沿いでは、マングローブ林の根っこにお菓子の袋や空のペットボトルなどが漂着しているのが目に付きました。参加者は「私たちがゴミを投げ捨てることで、そのゴミが流れていき、自然破壊につながる」と環境保全の意識を高めました。
活動を通して、漫湖には、たくさんの生き物がすむ豊かな自然が広がっていることがわかりました。しかし、その傍らには誰かが捨てたであろうゴミがあちらこちらに散乱していました。誤ってゴミを飲み込んで窒息するなど、被害を受けるのは、そこにすむ生き物たちです。自然環境を守るのも壊すのも私たち人間です。身近にある自然に関心を持ち、行動を続けることで、緑豊かなマングローブ林で鳥たちが羽根を休める光景が次世代に受け継がれます。これからも「水鳥の楽園」と呼ばれる漫湖を、みんなの力で守っていきましょう。
◆主催:特定非営利活動法人おきなわ環境クラブ
◆後援:那覇市、豊見城市
◆協力:沖縄タイムス社
新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となっていたトヨタソーシャルフェスが3年ぶりに開催されました。
第1回は7月9日に那覇市の末吉公園でサガリバナとホタル観察をテーマに行われ、現地開催とオンライン開催合わせて87名が参加しました。天候にも恵まれ、那覇の街中にある末吉公園でサガリバナやホタルはどのように生きているのか学びました。
夕日が沈み始めた19時ごろ、自動車による給電でライトアップされた観察会は、おきなわ環境クラブ下地邦輝会長の開会挨拶で始まりました。ガイドによる説明のもと、約2キロのコースを歩きながら植物に関するクイズに答えたり、サガリバナの生態系や末吉公園で観察できるホタルの種類などを配布された観察メモに取ったりしました。約1時間半の散策では、サガリバナやホタル以外にもヒカンザクラの標本木やクワズイモなど、末吉公園に生息する様々な植物や昆虫を観察することができました。
サガリバナは夏の風物詩で梅雨明けの6月下旬から見ごろを迎えます。日没後20時ごろに花を咲かせ、甘い香りを漂わせるのも特徴の一つです。参加者もその香りを体験しました。また末吉公園でよくみられるホタルは、オキナワスジボタル、クロイワボタル、オキナワマドボタルの3種類です。道のくぼみや木にはたくさんのホタルやその幼虫が止まっていて、ホタルのイルミネーションの様で参加者から「とってもきれい!」という声が上がりました。
観察会を通して、サガリバナやホタルを守るためには、きれいな水が必要だということ、無駄な光を出さないことが重要だと学びました。昔は人との関わりが少ない自然の中で生きてきたこれらの生き物が、わたしたちの暮らしとの関わりの中でどんな影響を受けているのか、わたしたちは考えなければなりません。街中の公園でも、多くの野生の生き物が暮らしているこの末吉公園。そんな宝物のようなこの場所で沖縄の豊かな自然を体感する貴重な時間になりました。これからもみんなで沖縄の自然を守っていきましょう。
◆主 催:特定非営利活動法人おきなわ環境クラブ
◆後 援:那覇市・那覇市教育委員会
◆協 力:琉球新報社