どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
京都新聞
【TSF!!2021】京都開催
11月3日(水・祝)、京都市北区にある上賀茂神社にて「世界遺産・上賀茂神社の自然を次世代に向けて残していこう」をテーマに、初のオンライン開催!約100人が参加し、上賀茂神社や森林整備の大切さについて理解を深めました。
第1部は上賀茂神社の藤木保誠権禰宜(ごんねぎ)から、同神社の歴史や自然環境、重要文化財「細殿(ほそどの)」のヒノキ屋根のふき替えの様子を映したVTRについて解説してもらった後、境内の様子を紹介いただきました。第2部では、京都森林インストラクター会の篠部幸雄会長、水口征親事務局長から森林の役割や整備の仕方をはじめ、参加者にご自宅で一緒に見てもらえるよう事前送付した木の葉の観察や、ヒノキの丸太を使ったコースター作り体験を行いました。
上賀茂神社の境内にある神宮寺山には約千本のヒノキがあります。藤木権禰宜からは、「屋根のふき替えに使用されているヒノキも神宮寺山のもので、神宮寺山で大切に育てられています」とお話しいただきました。また、篠部会長からは「ヒノキをしっかり育てるためには、日光がよく当たるよう、一部の木々を伐採(ばっさい)する必要があります」といったお話がありました。ヒノキが育つには約50年はかかるとされていて、しっかり育てるには森林を整備していくことが重要です。
神宮寺山からの中継では、参加者に自宅で触れてもらえるよう事前送付した檜皮やコナラ、クロモジ、マツ、ヒノキ、スギといった木の葉について解説。その後、篠部会長と水口事務局長が実際にヒノキに十分な日光が当たるよう不要な木を伐採したりする整備デモンストレーションを行いました。最後はヒノキの丸太と紙やすりを使ったコースター作りを実施。11月3日「文化の日」にちなんだ絵が描かれたコースターが登場しました。参加者の皆さんは素敵なコースターは完成しましたでしょうか?
今年は残念ながらオンラインのみでの実施ではありましたが、木の葉や丸太など、実際に手に取ってもらうことで神宮寺山の雰囲気を感じてもらえたのではないでしょうか。プログラム終了後は、トヨタの次世代環境車による給電デモンストレーションがあり、上賀茂神社の提灯を照らす、お湯を沸かしてコーヒーを入れるなど、災害時などもしものときに知っておきたい使い方を少し知ってもらえたかと思います。
篠部会長はプログラムの中で「森は、二酸化炭素の吸収や水をきれいにするのに大きな役割を持つ」といったお話をされていました。一本の木が成長するには長い年月がかかります。このプログラムを通して、普段何気なく目にしている木々がこんな役割を持っているんだな、どうすれば残していけるかな、といった思いを持っていただけるきっかけになってほしいと思っています。参加していただたみなさん、ありがとうございました!次回は現地でお会いできるのを楽しみにしています。